Enterprise Vault™ SMTP アーカイブの設定
- このマニュアルについて
- Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
- SMTP アーカイブのインストール
- SMTP アーカイブの設定
- SMTP グループまたは SMTP メールボックスジャーナル用のユーザーのプロビジョニング
- SMTP ダッシュボードの使い方
- PowerShell cmdlet
- 付録 A. ターゲットアドレスの書き換えの設定
接続するホストの名前または IP アドレスの入力
このセクションでは、SMTP サーバーに接続するホストを指定するために使用できる形式についてより詳しく説明します。
ホスト名 接続するホストの FQDN を指定します。 英数文字とハイフン「-」だけが許可されます。 連続したドットは許可されません。
ホスト名の例:
server.example.com
server-NY.example.com
ホスト名の接尾辞。 ドメイン名を指定すると、そのドメインのすべてのホストからの接続を許可できます。
ホスト名の接尾辞の例: example.com
これにより、ホスト server-NY.example.com を含む、ドメイン example.com からの接続が可能になります。
ホスト名のパターン。 英数文字と文字 (0-9、a-z、*、[]) を使って、許可されるホスト名を正規表現で指定します。他の特殊文字と連続したドットは許可されません。
ホスト名のパターンの例: server[1-2]*.example.com
これはパターン、server1.example.com や server2-NY.example.com のような、パターンと一致する名前を持つホストからの接続を可能にします。
IPv4. ホストの IP アドレスを IPv4 形式 nnn.nnn.nnn.nnn で指定します。nnn は 0 ~ 255 の数字です。 示されているドット以外の特殊文字は許可されません。 連続したドットは許可されません。
IPv4 アドレスの例: 192.168.1.2
CIDR 表記の IPv4 アドレス範囲。 IPv4 アドレスの範囲を形式 nnn.nnn.nnn.nnn/rr で指定します。nnn.nnn.nnn.nnn はネットワークの IPv4 アドレスです。rr はサブネットマスクを示す 1 ~ 32 の数字であり、許可されるアドレス範囲を算定するために使用されます。 追加のドット、スラッシュ、または他の特殊文字は許可されません。
CIDR 表記の IPv4 アドレス範囲の例: 192.168.1.0/24
この例は、範囲が 192.168.1.255 ~ 192.168.1.0 のアドレスを示しています。
IPv6 ホストの IP アドレスを IPv6 形式 nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn を使用して指定します。nnnn には 16 進数文字 (0-9、A-F、a-f) を含めることができます。 示されているコロン以外の特殊文字は許可されません。 連続したコロンは許可されません。
IPv6 アドレスの例: fd9b: cd26: df9c: fb4e: 0000:0000: 0000:0001
CIDR 表記の IPv6 アドレス範囲。 IPv6 アドレスの範囲を形式 nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn/rrr で指定します。nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn はネットワークの IPv6 アドレスです。rrr サブネットマスクを示す 1 ~ 128 の数字であり、許可されるアドレス範囲を算定するために使用されます。 図のように、16 進数文字、コロン、スラッシュのみを使用できます。 IPv6 範囲の端に 2 つの連続したコロンを使用することもできます。 その他の特殊文字も許可されません。
CIDR 表記の IPv6 アドレス範囲の例: 2001:db8:1234::/48
この例は、範囲 2001:db8:1234:0000:0000:0000:0000:0000 ~ 2001:db8:1234:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff のアドレスを示しています。