Enterprise Vault™ Domino サーバーアーカイブの設定

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Product(s): Enterprise Vault (15.0)
  1. このマニュアルについて
    1.  
      このマニュアルについて
    2. Enterprise Vault についての詳細情報の入手方法
      1.  
        Enterprise Vault トレーニングモジュール
  2. Domino メールボックスアーカイブの設定
    1.  
      Domino メールボックスアーカイブについて
    2. Domino メールボックスアーカイブの準備
      1.  
        Enterprise Vault の Domino サーバーの設定の確認
      2.  
        Domino メールボックスアーカイブの準備で Web 接続に対応するための Enterprise Vault を設定
      3.  
        Domino メールボックスアーカイブを使うためのボルトストアグループ、ボルトストア、パーティションの準備
    3. Enterprise Vault での Domino の対象、タスク、ポリシーの設定
      1.  
        Domino フォームの一覧の確認
      2. Domino サーバーアーカイブ対象の追加
        1.  
          Domino ドメインの追加
        2.  
          対象の Domino メールサーバーの追加
      3. Domino メールボックスアーカイブ用のメールボックスポリシーの設定
        1.  
          [全般]タブ (Domino メールボックスアーカイブ)
        2.  
          [アーカイブルール]タブ(Domino メールボックスアーカイブ)
        3.  
          [アーカイブ処理]タブ (Domino メールボックスアーカイブ)
        4.  
          [ショートカットの内容]タブ (Domino メールボックスアーカイブ)
        5.  
          [フォーム]タブ (Domino メールボックスアーカイブ)
        6.  
          [ショートカットの削除]タブ(Domino メールボックスアーカイブ)
        7.  
          [詳細]タブ (Domino メールボックスアーカイブ)
        8.  
          [対象]タブ (Domino メールボックスアーカイブ)
        9. Domino メールボックスアーカイブのためのカスタマイズされたショートカットの使用
          1.  
            Domino メールボックスアーカイブ用の LotusShortcutText.txt のレイアウト
      4.  
        Domino メールボックスアーカイブの保持フォルダ
      5. Domino メールボックスアーカイブのデスクトップポリシーの設定
        1.  
          [全般]タブ (Domino デスクトップポリシー)
        2.  
          [オプション]タブ (Domino デスクトップポリシー)
        3.  
          [ボルトキャッシュ]タブ (Domino デスクトップポリシー)
        4.  
          [詳細]タブ (Domino デスクトップポリシー)
        5.  
          [対象]タブ (Domino デスクトップポリシー)
      6.  
        Domino プロビジョニングタスクの作成
      7.  
        Domino メールボックスタスクの作成
      8.  
        Enterprise Vault サイトのデフォルト設定のレビュー
      9. Domino メールボックスアーカイブの設定時のプロビジョニンググループの追加
        1.  
          Domino メールボックスアーカイブの設定時にプロビジョニンググループを順序付けする
    4. Notes と DWA クライアント用の Enterprise Vault 拡張機能のインストール
      1. Notes および DWA クライアント用の Enterprise Vault について
        1.  
          Notes 用の Enterprise Vault 拡張機能
        2.  
          Enterprise Vault DWA クライアント機能
      2.  
        Notes と DWA クライアント用の Enterprise Vault クライアント拡張機能のインストール
      3.  
        EVInstall.nsf を使って Enterprise Vault Domino Gateway を設定するアカウントの設定
      4.  
        EVInstall.nsf を使ってメールサーバーを設定するアカウントの設定
      5. Notes と DWA クライアントのセットアップ時に実行制御リスト権限を付与する
        1.  
          EVInstall.nsf を実行するアカウントへの権限の付与
        2.  
          Enterprise Vault Domino Gateway サーバーアカウントへの権限の付与
        3.  
          アーカイブユーザーアカウントへの権限の付与
        4.  
          Vault Cache のユーザーに権限を付与する
      6.  
        Notes および DWA クライアント拡張機能のインストール
      7. Domino メールボックスアーカイブを設定する場合に EVInstall.nsf が行う変更
        1.  
          Domino 9.0 以降の Enterprise Vault Domino Gateway における EVInstall.nsf の変更
        2.  
          Domino 8.5 Enterprise Vault Domino Gateway の EVInstall.nsf による変更
        3.  
          Domino 9.0 メールサーバーの EVInstall.nsf による変更
        4.  
          Domino 8.5 メールサーバーの EVInstall.nsf による変更
        5.  
          Domino 8 メールサーバーの EVInstall.nsf による変更
      8.  
        Notes と DWA 拡張機能をインストールした後の新しい設計でのメールファイルの更新
      9.  
        Notes と DWA 拡張機能をインストールした後でユーザーが Enterprise Vault 検索機能にアクセスする方法
    5.  
      内部 Notes メール受信者の識別
    6. Domino メールボックスアーカイブのインストール後に自動メッセージを編集する方法
      1.  
        Domino メールボックスアーカイブのインストール後の Welcome メッセージの編集
    7.  
      Domino メールボックスアーカイブのインストール後にメールボックスのアーカイブを有効化
  3. オフラインユーザー用のボルトキャッシュの設定
    1.  
      Domino ユーザーのボルトキャッシュについて
    2. Domino デスクトップポリシーを使用してボルトキャッシュに対してユーザーを有効化
      1.  
        ボルトキャッシュ使用時の Enterprise Vault Domino Gateway に対する権限の設定
    3.  
      Domino デスクトップポリシーを使うによるボルトキャッシュの無効化
    4. Domino 用ボルトキャッシュ設定のトラブルシューティング
      1.  
        新しく有効になった Domino のボルトキャッシュがポピュレートされない
  4. Domino ジャーナルアーカイブの設定
    1.  
      Domino ジャーナルアーカイブの準備
    2.  
      Domino ドメインの追加
    3.  
      Domino サーバーの追加
    4.  
      Domino ジャーナルへのボルトストアの割り当て
    5.  
      Domino ジャーナルアーカイブの作成
    6.  
      Domino ジャーナルアーカイブへの権限の追加
    7.  
      Domino ジャーナルポリシーの作成
    8.  
      Domino ジャーナルタスクの作成
    9.  
      Domino ジャーナルの場所の追加
    10.  
      内部 Notes メール受信者の識別
    11. Domino ジャーナルアーカイブを設定する場合のクライアントの設定方法
      1.  
        Domino ジャーナルアーカイブを設定する場合の Notes クライアントの使用に関する注意事項
  5. フィルタ処理の設定
    1.  
      フィルタについて
    2. カスタムフィルタの設定
      1. Domino カスタムフィルタのレジストリ設定
        1.  
          Domino メールボックスのカスタムフィルタを有効にする
        2.  
          Domino ジャーナルのカスタムフィルタを有効にする
        3.  
          MARK_DO_NOT_ARCHIVE のマーク付き再処理アイテム
        4.  
          デフォルトのフィルタルールの欠如を無視する
      2. カスタムフィルタルールセットの概要
        1.  
          カスタムフィルタのデフォルトのフィルタルールファイルについて
        2.  
          個々の Domino プロビジョニンググループとジャーナルの場所の名前付きルールセットについて
      3. デフォルトのカスタムフィルタの動作の制御について
        1.  
          カスタムフィルタのデフォルト動作の概略
      4. カスタムフィルタのルールセットファイルの一般的な形式について
        1.  
          カスタムフィルタの XML ルールセットファイルの妥当性の検証について
      5. カスタムフィルタのルール処理について
        1.  
          カスタムフィルタの保持カテゴリの割り当て
        2.  
          カスタムフィルタのアーカイブの指定
      6. カスタムフィルタのメッセージ属性フィルタについて
        1.  
          カスタムフィルタのメッセージの作成者と受信者のフィルタ
        2.  
          カスタムフィルタを使った属性値での配布リストについて
        3.  
          INCLUDES と ALLOWOTHERS 演算子を使った複雑なフィルタの作成について
        4.  
          カスタムフィルタのメッセージ方向でのフィルタ
        5.  
          カスタムフィルタのメッセージの件名でのフィルタ
        6.  
          カスタムフィルタの Domino 名前付きプロパティフィルタ
      7.  
        カスタムフィルタのルールセットファイルの例
      8.  
        カスタムプロパティと内容カテゴリの設定
      9. Custom Properties.xml の一般的な形式について
        1.  
          Custom Properties.xml の妥当性の検証について
      10.  
        カスタムプロパティでの追加 Domino メッセージプロパティの定義
      11. 内容のカテゴリについて
        1.  
          カスタムプロパティを設定する場合のルールでの内容のカテゴリの割り当てについて
        2.  
          デフォルトの内容のカテゴリ設定の上書き
      12. サードパーティのアプリケーションでのカスタムプロパティの表示方法の定義
        1.  
          サンプル検索アプリケーションでのカスタムプロパティの表示
      13.  
        カスタムプロパティの要素と属性の概略

内容のカテゴリについて

Custom Properties.xml の <CONTENTCATEGORIES> セクションでは、フィルタ処理されたメッセージに適用する内容のカテゴリを定義します。

内容のカテゴリは、アーカイブするときにアイテムに適用される設定のグループです。

設定には、次の情報を含めることができます。

  • アイテムに割り当てる保持カテゴリ

  • アーカイブ先

  • Enterprise Vault がインデックス付けするメッセージの追加プロパティの一覧

<CONTENTCATEGORIES> 要素では、複数の内容のカテゴリを定義することができます。

ルールセットファイルでは、ルールに関連付けされた処理として、ルールを満たすメッセージへの特定の内容のカテゴリの割り当てを含めることができます。Custom Properties.xml の内容のカテゴリの定義では、内容のカテゴリのデフォルト設定が提供されます。特定のルールについてこれらの一部を上書きできます。

次の例は、Litigation という内容のカテゴリのエントリを示しています。

<!-- 1. DEFINITION OF CONTENT CATEGORIES AVAILABLE -->

<CONTENTCATEGORIES DEFAULT="Litigation">
  <CONTENTCATEGORY NAME="Litigation" RETENTIONCATEGORY="Litigation"
    ARCHIVEID="15165263832890493848568161647.server1.local">
     <INDEXEDPROPERTIES RETRIEVE="Y">
       <PROPERTY TAG="CaseAuthor"/>
       <PROPERTY TAG="CaseStatus"/>
      </INDEXEDPROPERTIES>
  </CONTENTCATEGORY>
</CONTENTCATEGORIES>
  • <CONTENTCATEGORIES></CONTENTCATEGORIES> では、ファイルの内容のカテゴリのセクションを定義します。

  • DEFAULT 属性は、デフォルトとして使われる内容のカテゴリを指定します。このデフォルトは、カスタムフィルタが有効なすべての種類のアーカイブに適用されます。

    この属性は、カスタムフィルタが使われている場合はオプションですが、ルールセットが存在しない場合は、IGNORENODEFAULT レジストリ設定が設定されていない限り必須です。

    ルールセットファイルでフィルタが設定されており、デフォルトの内容のカテゴリが指定されている場合は、いずれのルールにも一致しないアイテムは、デフォルトの内容のカテゴリでの設定に従ってアーカイブされます。デフォルトの内容のカテゴリが指定されていない場合、フィルタルールセットファイルで一致ルールが指定されていれば、内容のカテゴリは 1 つのアイテムにのみ適用されます。

    適用可能なルールセットファイルが存在しない場合、Custom Properties.xml の <CONTENTCATEGORIES> 要素で DEFAULT 属性を使って、デフォルトの内容のカテゴリを指定する必要があります。内容のカテゴリの設定は、IGNORENODEFAULT レジストリ設定が設定されていない限り、アーカイブするすべてのメッセージに適用されます。

    アーカイブタスクの処理は、ルールセットファイル、カスタムプロパティ、内容のカテゴリ、IGNORENODEFAULT レジストリ設定の組み合わせで決まります。

  • <CONTENTCATEGORY> 要素は特定の内容のカテゴリを定義します。少なくとも 1 つの内容のカテゴリを定義する必要があります。

  • 内容のカテゴリの NAME は、ファイルのプレゼンテーションセクション、カスタムフィルタルールセットファイルのルール、Enterprise Vault Indexing Service などの外部サブシステムで、この内容のカテゴリを識別するために使われます。名前は 5 文字以上にする必要があり、含めることができるのは英数字記号 (A から Z、a から z、0 から 9) だけです。スペース文字とアンダースコア文字は含めることができません。

    ファイルのプレゼンテーションセクションに内容のカテゴリが含まれている場合、この特定の内容のカテゴリを使ってアーカイブされたすべてのアイテムを検索するために、内容のカテゴリ名で検索することが可能になります。

  • RETENTIONCATEGORY はオプションで、この内容のカテゴリを使ってアーカイブされた各アイテムに保持カテゴリを割り当てることができます。保持カテゴリは Enterprise Vault にすでに存在している必要があります。

  • ARCHIVEID はオプションで、アイテムのアーカイブ先を指定できます。アーカイブが存在し、有効になっている必要があります。アーカイブの ID を見つけるには、管理コンソールでアーカイブのプロパティを表示し、[詳細]タブをクリックします。

  • <INDEXEDPROPERTIES> 要素は必須で、Enterprise Vault がインデックス付けする追加プロパティをグループ化します。

  • RETRIEVE 属性はオプションで、アーカイブ検索結果とともに定義したプロパティが返されるかどうかを決定します。デフォルトでは、プロパティは検索結果とともに表示されません (RETRIEVE="N")。

  • <PROPERTY> 要素は、インデックス付けする追加プロパティごとに必要です。

  • TAG 値は、カスタムプロパティセクションで指定されている関連付けされた Enterprise Vault TAG 値と一致している必要があります。

    カスタムプロパティでの追加 Domino メッセージプロパティの定義を参照してください。