NetBackup™ Web UI Apache Cassandra 管理者ガイド

Last Published:
Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.1.1)

前提条件とベストプラクティス

  • インストールされているバージョンの Cassandra が、NetBackup でサポートされていることを確認します。詳しくは、ソフトウェア互換性リストを参照してください。

  • バックアップホスト、データステージングサーバー、Cassandra は、RHEL プラットフォームでのみサポートされます。

  • NetBackup では、保護対象の実稼働クラスタと同じ配布の Apache/DataStax と DSS (データステージングサーバー) クラスタのバージョンが必要です。

    NetBackup は、本番環境と DSS で Apache Cassandra クラスタの yum ベースの配備をサポートします。

    NetBackup は、本番環境で DataStax Cassandra クラスタの tar および yum ベースの配備をサポートします。NetBackup は、DSS で DataStax Cassandra クラスタの yum ベースの配備のみをサポートします。

  • NetBackup には、DSS として保護するデータセンターのノードの約 20% が必要です。

  • DSS をバックアップ環境に追加して、NetBackup が次の処理を実行できるようにする必要があります。

    • データを DSS にステージングする。

    • バックアップストレージに保存するデータの重複排除を実行する。

    • データを NetBackup メディアにコピーする。

  • DSS は、Cassandra の実稼働クラスタと同じバージョンの Cassandra を使用する必要があります。

  • NetBackup は単純認証を使用する Cassandra をサポートします。データベースのユーザー名とパスワードを使用して Cassandra に接続し、cqlshnodetool utils などのコマンドを実行します。DSS クラスタの構成時と Cassandra クラスタの構成時に、NetBackup クレデンシャルに Cassandra を構成します。

  • すべての Cassandra ノードと DSS ノードで SSH を有効にします。

  • Cassandra ノード、DSS、バックアップホストのローカル時刻が NTP サーバーと同期されていることを確認します。

  • NetBackup クレデンシャル管理で、データステージングサーバークラスタの root 以外のホストユーザーアカウントを構成します。

    メモ:

    root 以外のホストユーザーアカウントは別のアカウントでも同じアカウントでもかまいませんが、home フォルダを持つ有効なユーザーアカウントであること、ssh を使用して各ノードに接続できる権限を持っていることが必要です。それぞれのノードの sudoers ファイルにホストユーザーを追加します。

  • Cassandra のバックアップまたはリストアを実行する前に、すべてのデータステージングサーバーから Cassandra ノードおよびバックアップホストへの正常な ping 応答が受信されたことを確認してください。

  • ファイアウォールの設定を調べて更新し、バックアップホスト、データステージングサーバー、Cassandra ノードが通信できるようにします。

  • DSS クラスタの構成で指定されているパスが、すべての DSS ノードと Cassandra ノードに存在していることを確認します。

  • Cassandra をアップグレードする場合や、スキーマを変更する場合 (キースペースやカラムファミリーの削除など) は、必ず増分バックアップジョブの前に完全バックアップを開始します。

  • クラスタで使用されているクレデンシャル管理で指定したホストユーザーアカウントが、DSS クラスタの構成で指定したフォルダへの読み取りおよび書き込みアクセス権を持っていることを確認します。

  • DSS の空き領域とメモリは、Cassandra クラスタのカラムファミリーの 3 倍の容量を確保します。すべての DSS ノードで同様のメモリサイズを維持します。

    メモ:

    DSS に対する圧縮操作には、より多くのメモリが必要となります。DSS ノードの RAM を増やすことで、バックアップとリストアのパフォーマンスが向上します。

  • バックアップ操作時には Cassandra ノードの空き領域を 20% 以上確保します。

  • リストアの際には、リストア対象のデータのサイズに応じて、ターゲットクラスタノードに十分な空き領域があることを確認します。

  • リストアの前に、ターゲットの Cassandra バージョンがバックアップ元のバージョンと同じであることを確認します。

  • リストアの前に、ターゲットクラスタとターゲットデータステージングサーバークラスタが NetBackup ですべて構成されていることを確認します。

  • 複合リストアジョブの親ジョブをキャンセルしても、子リストアジョブはキャンセルされません。子リストアジョブは手動でキャンセルする必要があります。

  • Datastax Cassandra バックアップの DSS 設定で、ホストあたりの接続数 (cph) の値が 1 に設定されていることを確認します。

Cassandra の役割に対する RBAC 権限

  • 次の操作を実行できるよう、作成権限と更新権限の両方を割り当てます。

    • DSS クラスタの追加

    • Apache Cassandra クラスタの追加

    • DSS ノードの追加

    • Apache Cassandra クラスタの編集

  • DSS クラスタのデータベースクレデンシャルは Cassandra 実稼働クラスタと一致している必要があります。

  • Defaults requirettyDefaults !requiretty に置き換えて、requiretty オプションを sudoersファイルでグローバルに無効にする必要があります。

    メモ:

    この処理によって、グローバルの sudo 構成が変更されます。

  • tarball ベースのインストールの場合は、必ず tarball インストールの bin パスの場所から Cassandra サービスを開始する必要があります。