NetBackup IT Analytics セキュリティおよび暗号化リファレンス

Data Collector のセキュリティとデータの暗号化

リリースバージョン 10.5 以降の Data Collector では、非対称キー暗号化を提供します。これは、公開鍵暗号化とも呼ばれます。この暗号化形式では、キーがペアになります。1 つのキーが暗号化したものは、もう一方のキーでのみ復号できます。この暗号化方式により、データ収集時のセキュリティが強化されます。

リリース 10.5 より前のバージョンでは、Data Collector は対称暗号化を使用します。単一のキーを使用して、データの暗号化と復号を行います。アップグレードのシナリオでは、引き続き対称暗号化方式を使用するか、非対称キー暗号化を使用して、データを収集するときに追加のセキュリティレイヤーを構成するかを選択できます。鍵ファイルの生成は、アップグレード後に、またはデータの破損やキーの消失などの問題が発生した場合に、いつでも実行できます。

新しいインストールまたはアップグレードのシナリオでこの機能を使用するには、ポータルで鍵ファイルを手動で生成する必要があります。ポータルで Data Collector を追加する場合、コレクタサーバーに Data Collector ソフトウェアをインストールするときに、キーをダウンロードしてその場所をポイントします。既存の Data Collector では、非対称キー暗号化のキー生成はいつでも実行できます。クレデンシャルの暗号化または復号を選択できます。