Veritas InfoScale™ 7.3.1 仮想化ガイド- Linux
- 第 I 部 Linux 仮想化で使う Veritas InfoScale Solutions の概要
- 第 II 部 基本 KVM 環境の実装
- 基本 KVM のスタートガイド
- KVM (カーネルベースの仮想マシン)ホストの作成および起動
- RHEL ベースの KVM のインストールと使用法
- KVM ゲストの設定
- Veritas InfoScale Solutions での KVM の設定について
- カーネルベースの仮想マシン環境の Veritas InfoScale Solutions 設定オプション
- KVM ゲスト仮想化マシンの Dynamic Multi-Pathing
- KVM ホストでの Dynamic Multi-Pathing
- 仮想化ゲストマシンでの Storage Foundation
- KVM ゲストでの I/O フェンシングの有効化
- KVM ホストでの Storage Foundation Cluster File System High Availability
- KVM ホストとゲスト仮想マシンの Dynamic Multi-Pathing
- KVM ホストの Dynamic Multi-Pathing と KVM ゲスト仮想マシンの Storage Foundation HA
- KVM ホストでの Cluster Server
- ゲストでの Cluster Server
- 複数の仮想マシンゲストと物理コンピュータにわたるクラスタ内の Cluster Server
- カーネルベースの仮想マシン環境での Veritas InfoScale Solutions のインストール
- KVM(カーネルベースの仮想マシン)環境の Cluster Server のインストールと設定
- KVM リソースの設定
- 基本 KVM のスタートガイド
- 第 III 部 RedHat Enterprise Virtualization 環境の実装
- RHEV(Red Hat Enterprise Virtualization)のスタートガイド
- RHEV ホストの作成と起動
- RHEV(Red Hat Enterprise Virtualization)環境での仮想マシンの設定
- RHEV 環境のための Veritas InfoScale Solutions 設定オプション
- RHEV ゲスト仮想化マシンの Dynamic Multi-Pathing
- RHEV ホストでの Dynamic Multi-Pathing
- RHEV ゲスト仮想マシンでの Storage Foundation
- RHEV ホストでの Storage Foundation Cluster File System High Availability
- RHEV ホストとゲスト仮想マシンの Dynamic Multi-Pathing
- RHEV ホストの Dynamic Multi-Pathing と RHEV ゲスト仮想マシンの Storage Foundation HA
- RHEV 環境の Cluster Server
- Veritas InfoScale Solutions での RHEV の設定について
- RHEV 環境での Veritas InfoScale Solutions のインストール
- 仮想マシンを管理する VCS の設定
- 仮想マシンのバックエンドストレージとしての Storage Foundation の設定
- RHEV 環境内のバックエンドストレージとして Storage Foundation を接続するための仮想マシンの設定について
- Storage Foundation ストレージを使用する仮想マシンの使用事例
- RHEV 環境での仮想マシンに対するストレージを設定するワークフロー
- RHEV 環境の前提条件
- RHEV のための SF 管理ユーティリティのインストール
- RHEL-H ノードへの SFCFSHA または SFHA クラスタのインストールと設定
- 仮想マシンのバックエンドストレージとしての Storage Foundation の設定
- RHEV 管理ユーティリティからの使用例
- DMP メタデバイスのマッピング
- デバイスのサイズ変更
- RHEV(Red Hat Enterprise Virtualization)のスタートガイド
- 第 IV 部 Linux 仮想化実装の使用例
- アプリケーションの可視性とデバイス検出
- サーバー統合整理
- 物理から仮想への移行
- 簡素化した管理
- Cluster Server を使用するアプリケーションの可用性
- 仮想マシンの可用性
- ライブ移行を使った仮想マシンの可用性
- Red Hat Enterprise Virtualization 環境での仮想から仮想へのクラスタ化
- Microsoft Hyper-V 環境での仮想から仮想へのクラスタ化
- OVM(Oracle Virtual Machine)環境での仮想から仮想へのクラスタ化
- Red Hat Enterprise 仮想化環境での仮想化マシンに対するディザスタリカバリ
- Red Hat Enterprise Virtualization 仮想マシンに対するディザスタリカバリについて
- RHEV 環境での DR の要件
- Volume Replicator(VVR)と Veritas File Replicator(VFR)を使用するボリュームとファイルシステムの障害回復
- Storage Foundation コンポーネントをバックエンドストレージとして設定する
- DR サイト間のレプリケーションのために VCS GCO オプションで VVR および VFR を設定します
- Cluster Server(VCS)を使った RHEV(Red Hat Enterprise Virtualization)仮想マシンでのディザスタリカバリの設定
- 多層型ビジネスサービスのサポート
- InfoScale Enterprise を使用した Docker コンテナの管理
- InfoScale Enterprise 製品による Docker コンテナの管理について
- Docker、Docker Daemon、および Docker Container 用の Cluster Server エージェントについて
- Docker コンテナのストレージ容量の管理
- Docker コンテナのオフライン移行
- Docker 環境におけるボリュームとファイルシステムのディザスタリカバリ
- Docker コンテナの管理時の制限事項
- 第 V 部 参照
- 付録 A. トラブルシューティング
- 仮想マシンのライブ移行のトラブルシューティング
- Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)環境でのライブ移行のストレージ接続
- Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)仮想マシンのディザスタリカバリ(DR)のトラブルシューティング
- KVMGuest リソースが、ホストへのストレージ接続が失われてもオンライン状態のままになる
- 仮想マシンが実行されているホストのネットワーク接続が失われると、VCS が仮想マシンのフェールオーバーを開始する
- RHEV 環境で、間違ったブート順序により仮想マシンの起動に失敗する
- RHEV 環境で、仮想マシンが wait_for_launch 状態でハングアップして起動に失敗する
- DROpts 属性が設定されていない場合、VCS が別の RHEV クラスタのホストの仮想マシンの起動に失敗する
- 仮想マシンが RHEV 環境で接続されているネットワークカードの検出に失敗する
- hares -modify コマンドの -add オプションまたは -delete オプションを使って RHEVMInfo 属性のいずれかのキーを更新すると、KVMGuest エージェントの動作が未定義になる
- RHEV 環境: VM が動作しているノードがパニックに陥るか強制的にシャットダウンされる場合、VCS は別のノードで VM を開始できない
- 付録 B. 設定例
- 付録 C. 詳しい情報の入手先
- 付録 A. トラブルシューティング
アプリケーション可用性オプションについて
Veritas製品は KVM 環境の最良の可用性を提供できます。KVM 環境では、High Availability ソリューション(ApplicationHA と VCS( Cluster Server))をさまざまに組み合わせて選択できます。
ApplicationHA は単独で、Veritas Operations Manager を使用して最良の可視性と管理性を提供すると同時に、アプリケーションの監視機能と再起動機能を提供します。 ホストの Cluster Server とともに ApplicationHA を使用すると、この 2 つのソリューションが連携して動作し、アプリケーションは必要に応じて監視され、再起動されるようになります。アプリケーションの再起動が有効でない場合には、仮想マシンが再起動されます。これらの 2 つのソリューションは連携して動作することで、KVM の環境に最良な可用性を提供します。
物理環境の VCS クラスタによって提供されるのと同じレベルのアプリケーション可用性が KVM 環境で必要される場合は、仮想マシンで Cluster Server を採用できます。この設定では、アプリケーションは仮想マシンの VCS クラスタで迅速なフェールオーバー機能を実行できます。
表: 可用性オプションの比較
|
必須の可用性レベル |
推奨される解決策 |
サポート対象の仮想化オプション |
|---|---|---|
|
アプリケーションの監視と再起動 |
仮想マシンの ApplicationHA |
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)KVM |
|
仮想マシンの監視と再起動 |
リソースとして仮想マシンを監視するホストの VCS クラスタ |
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)KVM RHEV(Red Hat Enterprise Virtualization) SLES(SUSE Linux Enterprise Server)KVM |
|
アプリケーションと仮想マシンの可用性の組み合わせ |
ゲストの ApplicationHA と仮想マシンの VCS クラスタ |
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)KVM |
|
クラスタのスタンバイノードへのアプリケーションフェールオーバー |
仮想マシンの VCS クラスタ |
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)KVM SLES(SUSE Linux Enterprise Server)KVM RHEV(Red Hat Enterprise Virtualization) Microsoft Hyper-V OVM(Oracle Virtual Machine) |
メモ:
アプリケーションの高可用性およびフェールオーバー機能に関して、アプリケーションデータは VCS クラスタのすべてのノードにアクセス可能な共有ストレージにある必要があります。
ApplicationHA または VCS のセットアップ情報:
KVM(カーネルベースの仮想マシン)環境の Cluster Server のインストールと設定を参照してください。
メモ:
KVM 環境のアプリケーション可用性に加えてストレージ管理機能を必要とする場合、Storage Foundation HA または Storage Foundation Cluster File System HA のクラスタ機能も使うことができます。