Veritas NetBackup™ Appliance AutoSupport 2.0 リファレンスガイド
コールホームデータの伝送
AutoSupport クライアントエージェントは、定期的にデータを伝送して積極的に監視し、詳しく診断してサポートに役立てます。 これらのデータ収集やデータ伝送は、次の 4 つの主要なカテゴリに分類されます。
イベントデータ
構成データおよびインベントリデータ
遠隔測定データおよびパフォーマンスデータ
診断データ
次のセクションで、各カテゴリ、伝送間隔、基本プロパティについて説明します。
間隔:
ハードウェアまたはソフトウェアの障害やエラーなど、イベントを検出したらすぐに伝送
基本プロパティ:
アプライアンスモード (マスターサーバーまたはメディアサーバー)
アプライアンスの状態 (正常または異常)
シリアル番号
エラーの時刻
ファームウェアのバージョン
失敗したコンポーネントのみのその他の特性:
バッテリの電圧レベル、充電状態など
間隔:
24 時間ごとに 1 回
基本プロパティ:
次の項目を含むすべてのハードウェアコンポーネントのインベントリ:
製造元
モデル
シリアル番号
種類
場所
ファームウェア
コンポーネントベンダーが提供するその他のコンポーネント特有のメタデータや属性
ユーザー定義の構成の状態など、構成データ:
ストレージ構成
ネットワーク情報
機能の有効/無効のフラグ
遠隔測定データおよびパフォーマンスデータ:
ストレージの使用率
バッテリの電圧、充電の状態、温度センサのデータ、ファンの速度、電源電圧など、特定のコンポーネントにおけるその他の特性
間隔:
3 日ごと
30 分の暫定時間以内にエラー状態が検出された場合は、DataCollect パッケージがまとめられ、3 日ごとの伝送間隔がリセットされます。
完全な診断およびハードウェア構成インベントリ:
オペレーティングシステムの診断:
システムメッセージログ (/var/log/messages)
dmesg ログ
ブートログ
ディスクパーティションの使用状況 (df - h 出力)
メモリ状態の情報
iostat ディスクパフォーマンスのログ
vmstat ボリュームパフォーマンスのログ
vxfsstat ファイルシステムパフォーマンスのログ
IPMI およびシャーシのハードウェア:
IPMI アラームの状態のログ
IPMI センサのデータ
CPU 診断データ
FRU (Field Replaceable Unit) シャーシのログ
RAID コントローラ:
RAID アダプタのログ
RAID Battery Backup Unit の状態のログ
LUN 構成データ
ストレージサブシステム:
ディスクグループ情報
拡張シェルフの診断
エンクロージャの診断
物理ディスクのログ
SMART ディスクの診断
パッチ管理:
パッチインストールのログ