Enterprise Vault™ バックアップと回復

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Product(s): Enterprise Vault (12.3)
  1. 本書について
    1.  
      バックアップと回復について
    2. Enterprise Vault についての詳しい情報の入手先
      1.  
        Enterprise Vault トレーニングモジュール
  2. Enterprise Vault のバックアップ
    1.  
      Enterprise Vault バックアップについて
    2.  
      Enterprise Vault バックアップモードについて
    3. Enterprise Vault データのバックアップ
      1.  
        Enterprise Vault システムデータベースのバックアップ
      2.  
        フィンガープリントデータベースのバックアップ
      3. ボルトストアパーティションとボルトストアデータベースのバックアップ
        1.  
          バックアップ後の Enterprise Vault のセーフコピーの削除
      4.  
        インデックスの場所のバックアップ
      5.  
        分類ポリシーフォルダのバックアップ
    4. バックアップモード cmdlet について
      1.  
        インデックスの場所のバックアップモードに関する cmdlet の構文
      2.  
        ボルトストアのバックアップモードに関する cmdlet の構文
    5.  
      環境に合わせた PowerShell バックアップコマンドの生成
    6.  
      バックアップスクリプトでの PowerShell cmdlet の使用
  3. Enterprise Vault 回復手順
    1.  
      回復手順の一部としての EVSVR の使用について
    2. システム全体のバックアップを使った Enterprise Vault の回復
      1.  
        環境回復手順の実行
    3. データのみのバックアップを使った Enterprise Vault の回復
      1.  
        回復手順 1: サーバーへのソフトウェアのインストール
      2.  
        回復手順 2: Enterprise Vault システムデータベースの復元
      3.  
        回復手順 3: サーバーの名前を変更すること
      4.  
        回復手順 4: Enterprise Vault データファイルのコピーまたは移動
      5.  
        回復手順 5: ディレクトリデータベースエントリの消去
      6.  
        回復手順 6: 最初のディレクトリサービスコンピュータでのサービスとタスクの再作成
      7.  
        回復手順 7: Enterprise Vault サーバーでのサービスとタスクの再作成
      8.  
        回復手順 8 : Web Access アプリケーション設定のチェック
      9.  
        回復手順 9: レジストリエントリのチェック
    4.  
      Enterprise Vault コンポーネントの回復
    5. VCS クラスタでの Enterprise Vault の回復
      1.  
        リカバリシナリオ 1: いずれかのクラスタノードの再構築が必要な場合
      2.  
        リカバリシナリオ 2: すべてのクラスタノードの再構築が必要な場合
    6. Windows Server フェールオーバークラスタでの Enterprise Vault の回復
      1.  
        リカバリシナリオ 1: いずれかのクラスタノードの再構築が必要な場合
      2.  
        リカバリシナリオ 2: すべてのクラスタノードの再構築が必要な場合

Enterprise Vault コンポーネントの回復

表: Enterprise Vault コンポーネントを復元する方法 では、個々の Enterprise Vault コンポーネントを復元する方法について説明します。

注意:

この操作は、ベリタスのサポートから指示された場合にのみ実行してください。

表: Enterprise Vault コンポーネントを復元する方法

復元するコンポーネント

操作

ディレクトリデータベース

  1. すべてのコンピュータで Enterprise Vault Admin Service が停止されていることを確認します。これを行うには、各コンピュータで Windows Manager を使って Enterprise Vault Admin Service を停止します。

  2. データベースを復元します。

  3. ディレクトリサービスを開始します。

ディレクトリサービスコンピュータ

  1. システムのバックアップと、ディレクトリサービス用 データベースを復元します。

  2. そのコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

インデックスの場所

  1. インデックスサービスを実行するコンピュータのシステムのバックアップを復元します。

  2. サービスが停止されていることを確認します。

  3. インデックスサービスのすべてのファイルを元の場所に復元します。バックアップしたファイルがすべて復元されたことと、他のファイルがインデックスサービスのフォルダに残っていないことを確認します。インデックスに整合性がなくなり使えなくなる場合もあるため、個々のファイルを復元しようとしないでください。

  4. そのコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

    正しく復元されると、インデックスサービスは復元されたインデックスを使えます。ただし、最後のバックアップ以後に実行されたアーカイブ操作から失われたインデックスエントリが存在する可能性があります。影響のあるインデックスは、ストレージサービスによって自動的に再構築されます。

    インデックスサービスによってインデックスメタデータ内の不整合が検出された場合は、メタデータが自動的に同期されます。 以下のイベントが表示される可能性があります。

    Event 41395 Index Volume metadata upgrade required
    Event 41372 Index Volume metadata synchronization started

    同期中には、インデックスサービスによって、プロセスイベントが 10 分ごとにログに記録されます。 同期の終了時には、次のいずれかのイベントがログに記録されます。

    Event 41373 Index Volume metadata synchronization completed
    Event 41377 Index Volume metadata synchronization completed

    インデックスの同期には時間がかかることがあります。 たとえば、Enterprise Vault で推奨している仕様のサーバーでは、5,000 個のインデックスボリュームを処理するのに約 10 分かかります。

    その他のインデックスハウスキーピングが必要な場合は、数分ごとに他の進行状況のメッセージが表示されます。

ショッピングサービスファイル

  1. ショッピングサービスを実行するコンピュータのシステムのバックアップを復元します。

  2. ショッピングサービスが停止されていることを確認します。

  3. ショッピングデータのバックアップを元の場所に復元します。

  4. そのコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

  5. ショッピングサービスを起動します。既存のショッピングバスケットが利用可能になり、新しいショッピングバスケットを作成できます。

ボルトストアファイル

  1. ストレージサービスを実行する各システムを復元します。

  2. ボルトストアファイルを元の場所に復元します。

  3. ボルトストアの データベースを復元します。

  4. 復元したストレージサービスコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

  5. EVSVR ユーティリティを実行してボルトストアパーティションとデータベース内の情報の一貫性を確認し、エラーがあれば修復します。

    詳しくは『管理者ガイド』を参照してください。

ボルトストアデータベースまたはフィンガープリントデータベース

  1. ストレージサービスを実行しているコンピュータを復元し、ボルトストアファイルを置き換えます。

  2. 次のデータベースを復元します。

    • ボルトストアデータベースまたはフィンガープリントデータベース

    • ディレクトリデータベース

    • マスターデータベースと msdb データベース

  3. 復元したストレージサービスコンピュータで実行される他のすべての Enterprise Vault サービスのバックアップを復元します。

  4. EVSVR ユーティリティを実行してボルトストアパーティションとデータベース内の情報の一貫性を確認し、エラーがあれば修復します。

    詳しくは『管理者ガイド』を参照してください。