Veritas NetBackup™ Appliance セキュリティガイド
IPsec チャネル設定について
NetBackup appliance は、IPsec チャネルを使用して、2 つのアプライアンス間の通信を保護します。これは、送信中のデータの保護に役立ちます。NetBackup マスターサーバーのような NetBackup appliance と非アプライアンス間の他のすべての通信は非 IPsec です。
IPsec セキュリティは IP レベルで動作し、2 つのアプライアンス間の IP トラフィックのセキュリティ保護を許可します。デバイス証明書はマスターアプライアンスやメディアアプライアンスにプロビジョニングされ、これらの証明書は IPsec チャネルを構成するために有効になります。これはマスターサーバーとメディアサーバーの安全な対話を有効にします。使用されるデバイス証明書は DigiCert CA によって発行される x509 証明書です。
アプライアンスは IPsec チャネルを確立する前に次の検証チェックを実行します。
x509 証明書を使用して証明書の権限を検証します。
デバイス証明書が IP に対応しているかどうかを検証します。
通信の両方向のセキュリティアソシエーションを検証し、更新します。
アプライアンスはデバイスの証明書が認識された後に検出されます。この後にのみ、IPsec チャネルは構成され、有効になります。
NetBackup Appliance シェルメニューの Main > Network > Security コマンドを使用して、2 つのアプライアンス間の IPSec チャネルを構成できます。IPsec チャネル構成について詳しくは、『NetBackup Appliance コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
表: IPsec コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
Network > Security > Configure |
このコマンドを使用して、任意の 2 アプライアンス間の IPsec を構成できます。 |
Network > Security > Delete |
このコマンドを使用して、ローカルシステム上にあるリモートアプライアンスリストの IPsec ポリシーを削除できます。 |
Network > Security > Export |
このコマンドを使って IPsec クレデンシャルをエクスポートします。 メモ: IPsec クレデンシャルは再イメージング処理中に削除されます。クレデンシャルはアプライアンスごとに一意であり、元の工場出荷時イメージの一部として含まれています。IPsec クレデンシャルは、アプライアンスの再イメージングに使われる USB ドライブには含まれていません。 |
Network > Security > Import |
このコマンドを使用して IPsec クレデンシャルをインポートします。 |
Network > Security > Provision |
このコマンドを使用して、ローカルシステム上にあるリモートアプライアンスリストの IPsec ポリシーをプロビジョニングします。 |
Network > Security (IPsec) > Refresh |
このコマンドを使って IPsec の構成を再ロードします。 |
Network > Security > Show |
ローカルホスト (アプライアンス) または指定されたアプライアンスの IPsec ポリシーを表示します。 |
Network > Security > Unconfigure |
このコマンドを使用して、任意の 2 アプライアンス間の IPsec を構成解除します。 |