Veritas NetBackup™ Appliance 容量計画とパフォーマンスチューニングガイド
- このマニュアルについて
- 第 I 部 容量計画
- 第 II 部 ベストプラクティス
- 第 III 部 パフォーマンスチューニング
- 第 IV 部 容量計画とパフォーマンスチューニングのクイックリファレンス
クライアントは、バックアップ中にメディアサーバーに送信されるデータに DTE (移動中のデータの暗号化) を必要としますか。
機密データを持つクライアントでは、悪意のあるエンティティによる妨害を防ぐために、ネットワークを介してメディアサーバーに転送されるデータストリームの暗号化が必要になる場合があります。DTE (移動中のデータの暗号化) 機能を使用して、暗号化されたデータ転送を実行できます。
DTE (移動中のデータの暗号化) について詳しくは、バージョン 10.3 の『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。この機能を有効にすると、データ転送速度のパフォーマンスが 10% 以上低下する可能性があります。低下の程度は、バックアップされるストリームの数とクライアントのアーキテクチャに基づきます。
メモ:
NetBackup Appliance バージョン 5.3 以降、新規インストールの場合のみ、この機能はプライマリサーバーのグローバルセキュリティ設定の「優先オン」モードでデフォルトで有効になっています。5.3 へのアップグレードの場合、以前の設定は保持されます。クライアントバージョン 5.0 以降では、クライアント設定 DTE_CLIENT_MODE
レジストリがあるか、bp.conf
ファイルが AUTOMATIC に設定されています。
表: DTE を有効にするかどうかの判断
DTE の有効化決定の要因 |
追加コメント |
---|---|
このクライアントには重要なデータが含まれていますか。 |
クライアントに格納されているデータは機密性が高いと見なされますか。他のクライアントと比較したときに、追加の保護が必要ですか。財務データ、顧客データ、その他の重要なデータはありますか。 |
このクライアントのデータのビジネス要件または法的要件は何ですか。 |
クライアントデータのビジネス要件はありますか。この種類のデータには法的または政府の制限がありますか。漏えいした場合に制裁金が課される可能性はありますか。 |
このデータが移動中に傍受された場合の潜在的な影響は何ですか。 |
このデータが傍受された場合のビジネスへの影響は何ですか。収益、顧客の信用、訴訟の可能性に悪影響を与えますか。 |