ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) 情報と VSS の問題のトラブルシューティング

ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) 情報と VSS の問題のトラブルシューティング

記事: 100036687
最終公開日: 2017-07-13
評価: 2 0
製品: Backup Exec

問題

ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) 情報と VSS の問題のトラブルシューティング

解決方法

Windows Server 2003 以上では、デフォルトで VSS がインストールされます。 このサービスの[スタートアップの種類]は[手動]に設定されます。 このサービスは、バックアッププログラム (リクエスタ) が VSS ライターを使用できる場合に開始されます。
Exchange 2007 VSS のバックアップで発生する可能性がある問題をトラブルシューティングするには、以下の項目を使用します。
  • イベントログ情報
  • VSSADMIN コマンド
  • 診断ログ
  • Exchange トラブルシューティングアシスタント (ExTRA) ツール
イベントログ情報
 
以下に、VSS を使用している場合の Exchange 2007 のバックアッププロセスを、ログに記録される対応イベントと共に示します。 バックアップ処理中にログに記録されるイベントを調べ、どのコンポーネントに問題があるかを特定します。
手順 1: データベースの準備
バックアッププログラム (エージェント) がスケジュール設定されたジョブを実行します。
バックアッププログラムの VSS リクエスタが、スナップショットバックアップ用に選択された Exchange ストレージグループを準備するように VSS に要求を送信します。
VSS が、スナップショットバックアップ用に準備するように Exchange VSS ライターに信号を送信します。
次の表は、開始されたすべてのバックアップインスタンスについてアプリケーションログに記録される、一連のイベントを示しています。
 
 
手順 2: データベースのスナップショット
Exchange ライターがバックアップの準備が完了したことを VSS にレポートすると、次の操作が実行されます。
1 Exchange ライターが対象の Exchange データベースを凍結します。 このシナリオでは、Exchange は次の操作を実行します。
  • 特定のストレージグループに対する管理操作を禁止します。
  • そのストレージグループに対するボリュームの依存関係を調べます。
  • 対象のデータベースファイルとトランザクションログファイルへのすべての書き込み操作を一時停止します。
メモ: データベースファイルとトランザクションログファイルへの読み取りアクセスは許可されます。
 
2 Exchange は Exchange データベースファイルとトランザクションログファイルを凍結する操作の開始時に、データベースのスナップショットコピーの作成にかかる時間を追跡するため のワーカースレッドを開始します。コピー処理が 10 秒以上かかることは禁止されています。
 
スナップショット コピー処理全体は、70 秒を超えてはいけません。 これには、「手順 2: データベースのスナップショット」処理で発生するすべての操作が含まれます。処理全体が 70 秒を超えると、ワーカースレッドはタイムアウトします。タイムアウトが発生すると、Exchange はバックアップジョブを停止し、Exchange ストレージグループを凍結解除します。その後、通常の操作を続行します。
 
次の表は、スナップショット処理中にアプリケーションログに記録される、一連のイベントを示しています。
 
 
手順 3: シャドウコピーの検証
バックアッププログラムの VSS リクエスタが、シャドウコピーの状態を検証します。その後、プログラムはバックアップが成功したかどうかを Exchange に通知します。この処理により、バックアップ操作の完了が通知されます。 OnBackupComplete() メソッドを使用して backupInProgress フラグがリセットされます。
次の表は、バックアップの完了時にアプリケーションログに記録される、一連のイベントを示しています。
 
 
バックアップ操作の終了時に、Exchange ライターは OnBackupShutdown() メソッドを呼び出します。このメソッドは、バックアップジョブの完了後にバックアッププログラムが終了する際に必要な操作を実行するために使用されます。
 
致命的エラーが発生した場合は、 OnBackupShutdown() メソッドにより Exchange ライターの状態が Failed (失敗) に設定されます。
次の表は、バックアップのシャットダウンイベント中にアプリケーションログに記録される、一連のイベントを示しています。
 
 
バックアップの失敗時に、以下の 2 つの関数呼び出しが実行されます。
  • CVssIExchWriter::OnAbort()
  • こ のメソッドは、シャドウコピー操作が途中終了したことを示しています。Exchange ライターはこのメソッドを使用してクリーンアップを実行し、インフォメーションストアを凍結解除するように JET データベースに指示します。また、Exchange ライターはこのメソッドを使用して、スナップショットが停止されたことを JET データベースに通知します。
  • CVssIExchWriter::EcBackupCleanup()
  • バッ クアップが失敗した場合は、Exchange はこのメソッドを使用して、バックアップの失敗後のクリーンアップ操作を実行します。Exchange はこのメソッドを使用して、スナップショットが失敗したことを JET データベースに通知します。また、Exchange はこのメソッドを使用して、スナップショットが失敗したことをインフォメーションストアに通知します。
手順 4: トランザクションログの切り捨て
バックアップが正常に完了すると、Exchange は次の操作を実行します。
  • トランザクションログファイルを切り捨てます。
メモ: Exchange バックアップではなく、Exchange データベースファイルを含むボリュームのスナップショットバックアップを実行した場合も、バックアップは Exchange バックアップと同じ方法で処理されます。 ただし、このシナリオでは、バックアップはコピーバックアップと見なされ、トランザクションログの切り捨ては行われません。
  • Exchange は、データベースヘッダーを適切な[Log Required]フィールド情報で更新します。
  • 状態が進行中のバックアップをクリアします。
  • 対象データベースの最終バックアップの時刻を記録します。
VSSADMIN コマンド
 
VSS に登録されているライターおよびプロバイダについての情報を取得するには、VSS 管理コマンドラインツール (VSSADMIN) を使用します。
VSS ライターについての情報を取得するには、以下の手順に従います。
1 Exchange サーバーで、スタートメニューの[ファイル名を指定して実行]をクリックし、「cmd」と入力して、[OK]をクリックします。
2 コマンドプロンプトで、「vssadmin list writers」と入力し、Enter キーを押します。
返される結果を確認し、Exchange ライターの結果を探します。Exchange ライターは安定状態である必要があります。 Exchange ライターが安定状態である場合は、次の結果が返されます。
ライター名: 'Microsoft Exchange Writer'
ライター Id: {76fe1ac4-15f7-4bcd987e-8e1acb462fb7} 
ライターインスタンス Id: {977637c2-fcdd-463e-b1f8-a9a5d603a2e8} 
状態: [1] 安定
最後のエラー: エラーなし
[状態]値が[安定]以外の場合は、Microsoft Exchange Information Store サービスを再起動します。 Exchange ライターが失敗状態である場合は、次のような結果が返されます。
ライター名: 'Microsoft Exchange Writer'
ライター Id: {76fe1ac4-15f7-4bcd987e-8e1acb462fb7} 
ライターインスタンス Id: {977637c2-fcdd-463e-b1f8-a9a5d603a2e8} 
状態: [14] 失敗
最後のエラー: 再試行できるエラー
     3 登録されている VSS プロバイダについての情報を取得するには、コマンドプロンプトで「vssadmin list providers」と入力します。 次の結果が表示されます。
プロバイダ名: 'Microsoft Software Shadow Copy provider 1.0' 
プロバイダの種類: システム
プロバイダ Id: {b5946137-7b9f-4925-af80-51abd60b20d5}
 
バージョン: 1.0.0.7
 
デフォルトでは、Microsoft Software Shadow Copy Provider だけが表示されます。ただし、他社製のバックアッププログラムがインストールされている場合は、他のプロバイダが表示される場合もあります。
 
メモ: 使用可能なコマンドについて詳しくは、コンピュータプロンプトで「vssadmin /?」と入力してください。

 
診断ログ
 
問題の原因が Exchange ライターにあると考えられる場合は、Exchange ライターに対して診断ログを有効にします。 これを行うには、次の手順に従います。
注意: ライターの問題のトラブルシューティングは Microsoft 社に任せることをお勧めします。
1. Exchange 管理シェルを起動します。
2. 次のコマンドを実行します。
 
get-eventloglevel | where-object {$_.identity -like "*Exchange Writer*"} | set-eventloglevel -level expert
 
3. Exchange ライターのログレベルを確認するには、次のコマンドを実行します。
 
get-eventloglevel | where-object {$_.identity -like "*Exchange Writer*"}
 
4. 診断ログレベルをデフォルトのレベルに戻すには、次のコマンドを実行します。
 
get-eventloglevel | where-object {$_.identity -like "*Exchange Writer*"} | set-eventloglevel -level Lowest

参考情報:- https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd233256.aspx

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