Veritas NetBackup™ for Microsoft SharePoint Server 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (9.1)
  1. NetBackup for SharePoint Server の概要
    1.  
      NetBackup for SharePoint サーバーについて
    2.  
      NetBackup for SharePoint の機能
    3.  
      SharePoint Server のバックアップ操作
    4.  
      SharePoint Server のリストア操作
    5.  
      SharePoint Server のバックアップおよびリストアの制限事項
    6.  
      NetBackup File System デーモン
  2. NetBackup for SharePoint Server のインストール
    1.  
      NetBackup for SharePoint のインストールの計画
    2.  
      オペレーティングシステムおよびプラットフォームの互換性の確認
    3.  
      NetBackup サーバーおよびクライアントの要件
    4.  
      SharePoint サーバーソフトウェアの要件
    5.  
      クラスタ構成における SQL Server バックエンドサーバーのインストールの要件
    6.  
      NetBackup for SharePoint のライセンスについて
  3. SharePoint Server の個別リカバリテクノロジのための NFS のインストールおよび構成
    1.  
      SharePoint 個別リカバリテクノロジ用 Network File System (NFS) のインストールおよび構成
    2.  
      SharePoint 個別リカバリの要件
    3.  
      SharePoint Server の個別リカバリテクノロジでサポートされている構成
    4. Network File System (NFS) 用サービスの構成について
      1.  
        メディアサーバーでの Network File System (NFS) 用サービスの有効化
      2.  
        クライアントでの Network File System (NFS) 用サービスの有効化
      3.  
        メディアサーバーでの Client for NFS の無効化
      4.  
        Server for NFS の無効化
    5.  
      個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用するバックアップおよびリストアのための UNIX メディアサーバーおよび Windows クライアントの構成
    6.  
      NBFSD 用の個別のネットワークポートの構成
  4. NetBackup for SharePoint Server の構成
    1.  
      NetBackup for SharePoint の構成について
    2.  
      SharePoint 非個別バックアップと個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用したバックアップ
    3. 個別リカバリテクノロジ (GRT) を使う SharePoint バックアップの構成
      1.  
        SharePoint の個別リカバリテクノロジ (GRT) でサポートされるディスクストレージユニット
      2.  
        SharePoint の個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用したリストアの制限事項と条件
    4.  
      NetBackup for SharePoint 用 NetBackup Client Service のログオンアカウントの構成
    5.  
      NetBackup Legacy Network Service と NetBackup Legacy Client Service のログオンアカウントの構成
    6. SharePoint クライアントのホストプロパティの構成
      1.  
        [SharePoint]プロパティ
      2.  
        SharePoint アプリケーションサーバーにログオンするアカウントの指定
      3.  
        SharePoint Server のローカルセキュリティの権限の構成
      4.  
        NetBackup for SharePoint バックアップを使用した一貫性チェックの実行
      5.  
        SharePoint Server の一貫性チェックのオプション
    7.  
      分散アプリケーション、クラスタ、または仮想マシンのリストアマッピングの設定
    8.  
      ホスト管理での自動検出されたマッピングの確認
    9.  
      手動バックアップの実行
  5. NetBackup for SharePoint バックアップポリシーの構成
    1.  
      SharePoint Server の個別バックアップとリカバリのバックアップポリシーについて
    2.  
      SharePoint ファームのバックアップとリカバリのバックアップポリシーについて
    3.  
      SharePoint Server のディザスタリカバリのバックアップポリシーについて
    4.  
      SharePoint Server を保護する VMware バックアップポリシーについて
    5. SharePoint 用のバックアップポリシーの構成について
      1.  
        NetBackup for SharePoint ポリシーの追加
      2.  
        ポリシー属性について
      3. NetBackup for SharePoint ポリシーへのスケジュールの追加
        1.  
          スケジュールプロパティについて
        2.  
          NetBackup for SharePoint Server のバックアップ形式
      4.  
        ポリシーへのクライアントの追加
      5. SharePoint Server ポリシーのバックアップ対象リストの作成
        1.  
          複数データストリームを使用する SharePoint バックアップの実行
        2.  
          SharePoint のバックアップ対象リストでのワイルドカードの使用
      6.  
        SharePoint クライアントの除外リストの構成
  6. SharePoint Server、SharePoint Foundation のバックアップおよびリストアの実行
    1. SharePoint Server および SharePoint Foundation のユーザー主導バックアップ
      1.  
        SharePoint Server バックアップ操作を実行するサーバーおよびクライアントの指定
      2.  
        NetBackup for SharePoint for SharePoint のバックアップオプションについて
      3.  
        SharePoint Server と SharePoint Foundation のユーザー主導バックアップの実行
    2. SharePoint Server と SharePoint Foundation のリストア
      1.  
        SharePoint Server リストア操作を実行するサーバー、クライアント、ポリシー形式の指定
      2.  
        SharePoint Server の[Microsoft SharePoint]タブのリストアオプション
      3.  
        NetBackup リカバリアシスタントを使用して SharePoint Server と SharePoint Foundation をリストアする方法
      4.  
        SharePoint Server と SharePoint Foundation のリストア
      5.  
        SharePoint の Search Service アプリケーションのリストア
      6.  
        個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用した個々の SharePoint 項目のリストアのための要件
      7.  
        完全データベースバックアップからの個々の SharePoint 項目のリストア
      8.  
        複数のフロントエンドサーバーがあるファームでの SharePoint Web アプリケーションのリカバリ
      9.  
        SharePoint の削除されたリストのリストア
      10.  
        ファーム内の SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストア
      11.  
        別のファームへの SharePoint Web アプリケーションのリダイレクトリストア
      12.  
        SharePoint Server Web アプリケーションコンテンツデータベースのリストアの代替 SQL Server インスタンスへのリダイレクト
  7. VMware バックアップを使用した SharePoint Server データの保護
    1. VMware バックアップを使用したアプリケーションデータベースの保護について
      1.  
        VMware アプリケーションバックアップの制限事項
      2.  
        vSphere 用の Veritas VSS プロバイダのインストール
    2. SharePoint Server を保護する VMware バックアップの構成について
      1.  
        SharePoint Server を保護する VMware バックアップポリシーの構成
      2.  
        VMware を使用した結合 SharePoint 構成の個別リストア用プロキシホストの構成
    3.  
      VMware バックアップからの SharePoint データのリストア
  8. ディザスタリカバリ
    1.  
      SharePoint Server のディザスタリカバリ
    2.  
      SharePoint Server のディザスタリカバリの要件
    3.  
      SharePoint Server のリカバリ (BMR を使用していない場合)
  9. トラブルシューティング
    1. NetBackup for SharePoint デバッグログ
      1.  
        NetBackup for SharePoint クライアントのデバッグログの自動的な有効化
      2.  
        NetBackup for SharePoint のデバッグログの手動での有効化
      3.  
        NetBackup for SharePoint Windows クライアントのデバッグレベルの設定
      4.  
        Veritas VSS プロバイダのログ
    2. NetBackup の状態レポート
      1.  
        NetBackup for SharePoint 操作の進捗レポートの表示
    3.  
      異なる SharePoint サービスパックまたは異なる累積更新プログラムのレベルへのリストア
    4.  
      サイトコレクションのリストア時に、修正したシステムファイルや非実体化ファイルがカタログ登録またはリストアされない
    5.  
      個別リカバリテクノロジ (GRT) を使用する SharePoint ジョブのトラブルシューティング
    6.  
      SharePoint リストア操作のトラブルシューティングの概要
    7.  
      NetBackup for SharePoint とクライアント側の重複排除について
    8.  
      SharePoint Server の VMware バックアップとリストアのトラブルシューティング

SharePoint Server の VMware バックアップとリストアのトラブルシューティング

アプリケーションを保護する VMware バックアップを実行するときには、次の点に注意してください。

  • アプリケーション状態キャプチャ (ASC) ジョブは、ゲスト仮想マシン上の NetBackup クライアントと通信し、リカバリ用のアプリケーションデータをカタログ化します。

  • ポリシーで選択されるアプリケーションに関係なく、VM ごとに 1 つの ASC が作成されます。

  • アクティビティモニターで、ASC メッセージは ASC ジョブの詳細にフィルタリングされます。

  • ASC ジョブの結果が状態 1 (部分的に成功) となる場合があります。たとえば、SharePoint は保護されているが、SQL Server は保護できなかった場合です。

  • 失敗の結果、検出ジョブまたは親ジョブが状態コード 1 で終了します。

  • 特定アプリケーションのリカバリを有効にしたが、そのアプリケーションが VM に存在しない場合、ASC ジョブは状態 0 を返します。

  • bpfis が実行され、VSS スナップショットバックアップがシミュレートされます。このシミュレーションはアプリケーションの論理情報を取得するために必要になります。

表: VMware ポリシーを使用するデータベースの保護での問題

問題

説明

データベースのバックアップが失敗する。

データベースは VMware バックアップのためにサポートされる構成に存在する場合にのみカタログ化され、保護されます。Raw デバイスマッピング (RDM)、独立とマーク付けされている仮想マシンディスク (vmdk) ボリューム、マウントポイントボリューム、仮想ハードディスク (VHD)、RAID ボリューム、ReFS ファイルシステム、または除外された Windows ブートディスクはサポートされていません。

NetBackup が、除外された Windows ブートディスクにインストールされています。ASC ジョブは、この種類のディスクを検出し、それを独立したディスクと同様に処理します。NetBackup がブートドライブ (通常 C:) にインストールされている場合、[ブートディスクを除外 (Exclude boot disk)]オプションを選択しないでください。

ASC ジョブが状態 1 (部分的に成功) を生成する。

サポート対象のディスクとサポート対象外のディスクの両方に存在するバックアップ用のデータベースを選択しました。サポート対象外のディスクについては、「データベースのバックアップが失敗する」を参照してください。

 

マウントされたフォルダには、フルテキストカタログファイルが存在します。データベースはカタログ化されません。

アプリケーション状態キャプチャ (ASC) ジョブが失敗し、データベースが保護されない。

ASC ジョブが失敗しても、VMware スナップショットまたはバックアップは続行されます。アプリケーション固有のデータはリストアできません。

[仮想マシンの静止 (Virtual machine quiesce)]オプションを無効にしました。

データベースオブジェクトが VHD ディスク上にあります。バックアップ内のオブジェクトは、VHD に存在しないものも含めて、すべてカタログ化されません。

[ディスクを除外 (Exclude Disks)] タブで、VMware ポリシーから任意のディスクデータを除外しました。除外するディスクにデータベースのデータが含まれないようにしてください。

VMware ディスクのレイアウトが前回の検出から変更されています。この場合、[VM 選択問い合わせ結果を再利用 (Reuse VM selection query results for)]オプションの値を小さく設定して、NetBackup に仮想マシンの再検出を強制する必要があります。『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください。

VMware の増分ポリシーを使用して SharePoint Server を保護することはできません。ただし、VMware のバックアップジョブは成功します。

サイトコレクションが存在しないコンテンツデータベースがあります。この問題を避けるためには、空のコンテンツデータベースを削除するか、コンテンツデータベースにサイトコレクションを作成します。

このポリシーには、複数の SharePoint ファームをホストする SQL Server が含まれていました。

バックアップから仮想マシン全体をリカバリできますが、データベースを個別にリカバリすることはできない。

仮想マシンのバックアップからデータベースをリカバリするための[SharePoint Recovery を有効にする (Enable SharePoint Recovery)]を選択していない

VMware ジョブがエラー 2804 で失敗する。

[追加サーバー (Additional Servers)]リストにメディアサーバーが追加されていません。

SharePoint アプリケーション対応 VMware イメージの GRT ライブ参照エラー。

[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]は NetBIOS 名ではありません (例: 表示名や UUID)。たとえば、client SP2016 のようなクライアント名は client%20SP2016 になります。ライブ参照がデータベースシステムエラーで失敗します。これはクライアント名が有効なクライアント名として認識されないためです。

[分散アプリケーションリストアマッピング (Distributed Application Restore Mapping)]設定にエントリを追加します。プライマリ VM 識別子はアプリケーションホストの名前です。SharePoint フロントエンドクライアント名は、コンポーネントホストの名前です。UNIX マスターサーバーでは、bp.conf ファイルに SPS_REDIRECT_ALLOWED エントリを追加します。Windows マスターサーバーでは、SPS_REDIRECT_ALLOWED レジストリエントリを追加します。

SQL スナップショットの準備が失敗する。

VMware ポリシーでは、[SharePoint Recovery を有効にする (Enable SharePoint Recovery)]と[SQL Recovery を有効にする (Enable SQL Recovery)]の両方を選択します。これらのリカバリオプションのいずれか 1 つのみを選択します。