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Veritas NetBackup™ セキュリティおよび暗号化ガイド

Last Published: 2021-07-28

Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (9.1)

異常構成ファイルと設定

異常検出構成ファイルは、更新および保持できるデフォルトの設定を提供します。このファイルには、検出サービスの無効化または有効化、異常検出時の特定のクライアントまたはポリシーの除外など、多くの設定が含まれています。

異常検出構成ファイルは、anomaly_config.conf.template に基づいています。

NetBackup マスターサーバーまたはメディアサーバーをアップグレードまたはインストールすると、次の場所で異常検出構成ファイルテンプレートが利用可能になります。

Windows の場合: Install_Path\NetBackup\var\global\anomaly_detection

UNIX の場合: /usr/openv/var/global/anomaly_detection

テンプレートと同じ場所に新しいファイルを作成し、テンプレートの内容を新しいファイルにコピーして、新しいファイルに anomaly_config.conf という名前を付けます。

注意:

既存のテンプレートファイルの名前変更またはコピーは行わないでください。新しいファイルを作成します。

異常構成ファイルの設定

更新可能な anomaly_config.conf ファイルで、次のデフォルトの構成設定が指定されます。

表: 異常検出のデフォルトの構成設定

構成設定	オプションとその値
[ANOMALY_DETECTION_FUNCTIONALITY]	DISABLE_ENTIRE_DETECTION=0 (デフォルト) 異常検出、アラート、またはデータ収集に必要なすべてのサービスをオフにして異常検出を無効にするには、このオプションを 1 に設定します。 DISABLE_DETECTION_SERVICE オプションと DISABLE_ALERT_SERVICE オプションは無視されます。 1 つ以上の異常検出サービスを開始するには、このオプションを 0 に設定します。
	DISABLE_DETECTION_SERVICE=1 (デフォルト) 検出サービスを停止するには、このオプションを 1 に設定します。検出サービスを開始するには、このオプションを 0 に設定します。
	DISABLE_ALERT_SERVICE=1 (デフォルト) アラートサービスを停止するには、このオプションを 1 に設定します。アラートサービスを開始するには、このオプションを 0 に設定します。
[ANOMALY_DETECTION_SENSITIVITY]	SENSITIVITY_PERCENTAGE=0 (デフォルト) 異常検出メカニズムの感度を指定します。正のパーセント値を指定すると、異常アラートの数が減ります。通常のデータからの逸脱に対するシステムの感度が下がります。負のパーセント値を指定すると、異常アラートの数が増えます。通常のデータからの逸脱に対するシステムの感度が上がります。
[DATABASE_SETTINGS]	PURGE_DATA_INTERVAL_IN_MONTHS=12 (デフォルト) このオプションは、指定した月数の経過後にデータベースをクリーンアップする場合に使用します。設定できる最大月数は 12 です。
[DATA_GATHER_SETTINGS]	LIVE_DATA_GATHER_FREQUENCY_IN_MIN=15 (デフォルト) このオプションは、異常検出用にデータを収集する頻度を指定する場合に使用します。

次の表に、デフォルトの構成ファイルでは利用できない詳細設定を示します。anomaly_config.conf ファイル内に、セクションと、適切な値を持つキーを手動で作成する必要があります。

表: 異常検出の詳細設定


[EXCLUDE_CLIENTS]	CLIENT_NAME=client1 このオプションは、指定したクライアントの異常検出を無効にする場合に使用します。複数のクライアントを指定するには、カンマ区切り形式を使用します。例: CLIENT_NAME=client1,client2,client3
[EXCLUDE_CLIENT_POLICY]	**Client_name_1=policy_1 このオプションは、指定したクライアントに関連付けられている、指定したバックアップポリシーの異常検出を無効にする場合に使用します。複数のクライアントと、各クライアントに関連付けられている複数のポリシーを指定できます。例: client_name_1=policy_1,policy_2client_name_2=policy_1,policy_2client_name_3=policy_1,policy_2**
[DISABLE_FEATURE_PER_POLICY_TYPE]	このオプションは、異常を検出しないポリシー形式と機能 (あるいは NetBackup コンポーネントまたは操作) を指定する場合に使用します。 NetBackup ポリシー形式のリストについては『NetBackup 管理者ガイド Vol 1』の「ポリシー形式 (ポリシー属性)」のトピックを参照してください。異常を検出できる機能: IMAGE_SIZE (バックアップイメージのサイズ) NUM_FILES (バックアップファイルの数) DEDUP_RATE (重複排除率) KB_TRANSFERRED (転送済みデータ) JOB_TIME (ジョブの完了時間) 指定したポリシーと機能に対する機械学習 (ML) モデルトレーニングは実行されず、指定したポリシーと機能の異常は検出されません。例: Oracle=NUM_FILES,TOTAL_TIME Oracle ポリシー形式とバックアップされたファイル数に対する ML モデルトレーニングを無効にします。Oracle ポリシー形式に固有のバックアップの異常は検出されません。バックアップされたファイル数または重複排除率に異常がある場合、それらも検出されません。
[DISABLE_POLICY_TYPE]	このオプションは、バックアップの異常を検出しないポリシー形式を指定する場合に使用します。例: POLICY_TYPE=Oracle,Standard