NetBackup™ for VMware 管理者ガイド
- 概要
- 必須タスク: 概要
- 注意事項および前提条件
- NetBackup for VMware の前提条件
- NetBackup for VMware: 注意事項および制限事項
- VVol (VMware Virtual Volumes) に関する注意事項
- VMware IPv6 環境のバックアップに必要な NetBackup IPv6 パラメータ
- NetBackup for VMware: Linux 仮想マシンの注意事項
- VMware バックアップホストとしての NetBackup Appliance に関する注意事項
- NetBackup for VMware による SAN マルチパスのサポート
- 耐障害性 VM に対する NetBackup for VMware のサポート
- プライマリ VM 識別子に対する NetBackup の文字制限
- ポリシーのクエリビルダーでは、表示名、リソースプール名、vApp 名の大文字と小文字を区別します。
- hotadd トランスポートモードに関する注意事項
- VMware Intelligent Policy の問い合わせにおけるタグの使用の注意事項と制限事項
- VMware タグ関連付けのバックアップとリストアのための注意事項と制限事項
- NetBackup と VMware の通信の構成
- NetBackup への VMware バックアップホストの追加
- VMware の NetBackup クレデンシャルの追加
- NetBackup の VMware サーバーのホスト名の変更
- vCenter にイベントをホストする権限の設定
- NetBackup vSphere プラグインのための認証トークン
- VMware リソースの使用に関するグローバル制限の設定
- NetBackup での VMware 仮想化サーバー証明書の検証
- NetBackup サーバーとクライアントの ECA_TRUST_STORE_PATH
- NetBackup サーバーとクライアントの ECA_CRL_PATH
- NetBackup サーバーとクライアントの ECA_CRL_PATH_SYNC_HOURS
- NetBackup サーバーとクライアントの ECA_CRL_CHECK
- サーバーとクライアントの VIRTUALIZATION_HOSTS_CONNECT_TIMEOUT
- サーバーとクライアントの VIRTUALIZATION_HOSTS_SECURE_CONNECT_ENABLED
- NetBackup サーバーとクライアントの VIRTUALIZATION_CRL_CHECK
- NetBackup サーバーとクライアントの VMWARE_TLS_MINIMUM_V1_2
- NetBackup for VMware ポリシーの構成
- VMware ポリシーの構成
- [属性 (Attributes)]タブでポリシーごとのジョブ数を制限する (VMware)
- [VMware]タブのバックアップオプション
- VMware バックアップホスト
- [最適化 (Optimizations)]オプション (VMware)
- [プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]オプション (VMware)
- [既存のスナップショット処理 (Existing snapshot handling)]のオプション (VMware)
- [トランスポートモード (Transport modes)]オプション (VMware)
- アプリケーション保護オプション (VMware)
- [VMware - 詳細属性 (VMware - Advanced Attributes)]ダイアログ
- ポスト vCenter イベントオプション (VMware 詳細属性) について
- [ディスクを除外 (Exclude Disks)]タブ
- VMware 仮想マシンの参照
- 仮想マシンを参照するときに NetBackup が検索する VMware サーバーの制限
- VM がポリシーで手動で選択される場合は、仮想マシンのホスト名と表示名が一意である必要があります。
- [プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]オプションと仮想マシンの手動選択
- 仮想マシンの増分バックアップについて
- 増分バックアップの構成
- 仮想マシンの Storage Foundation Volume Manager ボリューム
- VMware インテリジェントポリシーの構成
- NetBackup for VMware における仮想マシンの自動選択について
- VMware タグ関連付けのサポートと使用
- NetBackup の問い合わせ規則の基本原則
- 仮想マシンの自動選択に関する重要事項
- 仮想マシンの自動選択の NetBackup の要件
- 仮想マシンの自動選択: タスクの概要
- VMware 仮想マシンの選択オプション
- 仮想マシンの自動選択の構成
- 基本モードでの既存の問い合わせの編集
- 詳細モードでの問い合わせビルダーの使用
- クエリーの AND と OR
- NetBackup 問い合わせビルダーの例
- 問い合わせの IsSet 演算子
- 複数のポリシーによる仮想マシンの選択について
- 問い合わせの演算の順序 (優先度規則)
- 複合問い合わせのカッコ
- リソースプールの問い合わせ規則
- データセンターフォルダ (ホストフォルダ) の問い合わせ規則
- 重複した名前の問い合わせ規則
- タグの問い合わせ規則
- 問い合わせビルダーのフィールドの参照
- VMware の「問い合わせのテスト (Test Query)」画面
- 問い合わせのテスト: 失敗した仮想マシン
- [問い合わせのテスト (Test Query)]の結果の[選択項目 (Selecction)]列に対するプライマリ VM の識別子パラメータの効果
- 問い合わせのテストの結果の[VM 名 (VM Name)]列に対する[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]パラメータの影響
- 問い合わせビルダーでの仮想環境の変更表示の更新
- 大規模な VMware 環境で VM 検出に必要な時間を短縮する
- バックアップサイズの縮小
- 仮想マシンのバックアップ
- アクセラレータを使用した仮想マシンのバックアップ
- 仮想マシンの NetBackup Accelerator について
- アクセラレータ: 完全スケジュールと増分スケジュール
- NetBackup アクセラレータが仮想マシンとどのように連携して働くか
- Accelerator 仮想マシンの注意および要件
- 仮想マシンのアクセラレータ強制再スキャン (スケジュールの属性)
- アクセラレータには OptimizedImage 属性が必要
- アクセラレータバックアップおよび NetBackup カタログ
- バックアップジョブ詳細ログのアクセラレータメッセージ
- 仮想マシンでのアクセラレータの NetBackup ログ
- ネットワークを介して転送されたアクセラレータバックアップのデータ量の報告について
- NetBackup コマンド出力でのネットワーク転送されたデータとのアクセラレータのイメージサイズの置換
- 仮想マシンのリストア
- リストアの注意事項および制限事項
- Linux でのリストアの注意事項および制限事項
- VMware 仮想マシン全体のリストア
- [仮想マシンのリカバリ (Virtual Machine Recovery)]ダイアログボックス (元の場所へのリストア)
- [仮想マシンのリカバリ (Virtual Machine Recovery)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [リカバリ先 (Recovery Destination)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [リカバリオプション (Recovery Options)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [ESX Server の選択 (Select ESX server)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [フォルダの選択 (Select Folder)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [データストアまたはデータストアクラスタを選択 (Select Datastore or Datastore Cluster)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [仮想マシンオプション (Virtual Machine Options)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [ストレージの宛先 (Storage destination)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [ネットワーク接続およびその他の回復オプション (Network Connections and Other Recovery Options)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [リカバリの実行 (Perform Recovery)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- VMware 仮想マシンディスクのリストアについて
- [バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)]を使用して VMware 仮想マシンディスクをリストアする
- NetBackup コマンドを使用した VMware 仮想マシンディスクのリストア
- 個々のファイルのリストアについて
- 個々のファイルのリストア
- NetBackup がリストア時に VMware タグ関連付けを処理する方法
- リストアする仮想マシンの参照と検索
- リカバリホストがバックアップホストと同じ NetBackup リリースレベルでない場合
- インスタントリカバリを使用した仮想マシンのリストア
- VMware のインスタントリカバリについて
- VMware のインスタントリカバリのタスク概要
- VMware 機能のインスタントリカバリにおけるパフォーマンスに関する推奨事項
- VMware のインスタントリカバリの要件
- VMware のインスタントリカバリの注意事項
- Windows リストアホストで Client for NFS サービスを再起動する
- nbrestorevm コマンドのインスタントリカバリオプション
- VMware のインスタントリカバリを使った仮想マシンのリストア
- VMware のインスタントリカバリを使用して、仮想マシンを別の場所にリストアする
- 現在の仮想マシン実行中の VMware 機能のインスタントリカバリによる個別のファイルのリストア
- VMware のインスタントリカバリのジョブ形式
- VMware のインスタントリカバリを使ったリストアされた仮想マシンの再有効化
- vCloud Director での NetBackup の使用
- vCloud Director の NetBackup について
- vCloud のための NetBackup ポリシーの作成における注意点
- 仮想マシンの vCloud Director へのリストアに関する注意事項
- vCloud Director への仮想マシンのリストア
- 大規模な vCloud 環境で VM 検出に必要な時間を短縮する
- vCloud Director の[仮想マシンのリカバリ (Virtual machine recovery)]ダイアログボックス
- [リカバリ先 (Recovery Destination)]ダイアログボックス
- [リカバリオプション (Recovery Options)]ダイアログボックス (vCloud Director )
- [vCloud Director のリカバリ vApp オプション (Recovery vApp Options for vCloud Director)]ダイアログボックス (元の場所へのリカバリ)
- vCloud Director の[仮想マシンオプション (Virtual Machine Options)]ダイアログボックス
- vCloud Director の[リカバリの実行 (Perform Recovery)]ダイアログボックス
- vCloud Director の[リカバリの実行 ( Recovery)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- [vCloud Director のリカバリ vApp オプション (Recovery vApp Options for vCloud Director)]ダイアログボックス (代替場所へのリカバリ)
- [vApp を選択 (Select a vApp)]ダイアログボックス
- [vCloud Director のリカバリ先オプション (Recovery Destination Options for vCloud Director)]ダイアログボックス (代替場所へのリカバリ)
- [仮想マシンオプション (Virtual Machine Options)](代替場所へのリストア)
- [ネットワーク接続 (Network connections)](代替場所へのリストア)
- vCloud Director の[リカバリの実行 (Perform Recovery)]ダイアログボックス (代替場所へのリストア)
- 推奨する実施例および詳細情報
- トラブルシューティング
- NetBackup for VMware のトラブルシューティングの注意事項
- サポートされていないバックアップホスト
- NetBackup がバックアップまたはリストアに使用する ESX ネットワークの決定方法
- VMware の NetBackup ログ
- VxMS ログの構成
- VxMS core.log と provider.log のファイル名形式
- VDDK ログレベルの設定
- DNS 問題によって引き起こされる参照遅延の回避
- 仮想マシン検出の参照タイムアウトの変更
- vSphere のタイムアウトおよびログの値の変更
- VMware サーバーのクレデンシャルが有効でない
- スナップショットエラーの発生 (状態コード 156)
- スナップショットエラーの原因: NetBackup または VMware
- NetBackup と VMware Storage vMotion with vSphere 5.0 以降の競合
- ゲスト OS の NTFS ファイルシステムが破損し、バックアップが MSDP ストレージを使用している場合、VM の増分バックアップが失敗することがあります。
- NetBackup クライアントソフトウェアが存在する仮想マシンに個々のファイルをリストアした場合にリストアが失敗する
- バックアップまたはリストアジョブがハングアップする
- Windows でのアプリケーション静止の VMware SCSI 要件
- リストアされた Windows 仮想マシン上にマウントポイントが存在しない
- Linux 仮想マシンからファイルをリストアするときにマウントポイントを利用できない
- 仮想マシンにインストールされている NetBackup BAR インターフェースを使ってファイルをリストアする場合の無効なクライアントエラー
- VMware 仮想マシンがリストア後に再起動しない
- リストアされた仮想マシンが起動できない、またはファイルシステムにアクセスできない
- NetBackup ジョブは VMware サーバーの更新タスクが原因で失敗しました。
- vSphere インターフェースで仮想マシンの統合が必要であるとレポートされる
- [VM バックアップからのファイルリカバリを有効にする(Enable file recovery from VM backup)]オプションは、ボリュームディスクセットに複数のディスクの種類が混在している場合に機能しません。
- Linux VM と永続的なデバイス名前
- Windows ダイナミックディスクを使う VMware 仮想マシンで、Windows リストアホストと hotadd トランスポートモードを使うと増分バックアップからのリストアに失敗する
- 同時 hotadd バックアップ (同じ VMware バックアップホストからのバックアップ) がステータス 13 で失敗する
- VMware タグ使用のトラブルシューティング
- ゲストのカスタマイズを vCloud Director に確実にリストアできるようにする
- 既存の VM への vmdk リストアに関するトラブルシューティング
- 仮想ボリューム (Vvol) 上の仮想マシンのバックアップのエラー
- NetBackup クライアントの VMC (VMware Cloud) へのインストール中の CA 証明書の問題
- 付録 A. 仮想マシンのバックアップとリストアを実行する NetBackup コマンド
- NetBackup コマンドを使用して VMware ポリシーを作成する
- 仮想環境を検索する nbdiscover コマンドの使用
- vSphere に仮想マシンをリストアする nbrestorevm コマンドの使用
- vCloud Director に仮想マシンをリストアする nbrestorevm コマンドの使用
- インスタントリカバリを用いた仮想マシンをリストアするための nbrestorevm コマンドの使用
- nbrestorevm コマンドを使った仮想マシンディスクのリストア
- 仮想マシンのリストア用の nbrestorevm -R 名前変更ファイル
- nbrestorevm コマンドのトラブルシューティング用ログ
- 仮想マシンバックアップを検索するための問い合わせ形式および例
- 他のサーバーまたはクライアントからの仮想マシンの復元を許可する
- 付録 B. Windows の NFS のサービスの構成
- Granular Recovery Technology (GRT) 用の Network File System (NFS) のインストールおよび構成について
- Windows Server 2012、2016 での NFS 用サービスの構成について (NetBackup for VMware)
- Server for NFS の無効化 (NetBackup for VMware)
- メディアサーバーでの Client for NFS を無効化 (NetBackup for VMware)
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) 用の UNIX メディアサーバーと Windows バックアップまたはリストアホストの構成 (NetBackup for VMware)
- NBFSD 用の個別のネットワークポート構成 (NetBackup for VMware)
- 付録 C. [VM 選択問い合わせ結果を再利用 (Reuse VM selection query results for)]オプション
- 付録 D. VMware raw デバイス (RDM) のバックアップ
NetBackup for VMware: 注意事項および制限事項
NetBackup for VMware に関する次の点に注意してください。
サポート対象の VMware バージョンとサポート対象のバックアップホスト用プラットフォームについては、次の場所から利用可能な NetBackup Enterprise Server と Server OS のソフトウェア互換性リストを参照してください。
NetBackup for VMware の追加サポート情報については、『Support for NetBackup in virtual environments』を参照してください。
NetBackup for VMware は、VDDK を使用する際に SSL 通信で FIPS モードをサポートします。これは、VMware アクセスホストの
bp.confファイルに VDDK_FIPS_MODE = ENABLED エントリを追加することで有効にできます。NetBackup for VMware は、NetBackup 管理コンソールのポリシーの[属性 (Attributes)]タブの[インスタントリカバリまたは SLP 管理用にスナップショットを保持する (Retain snapshot for Instant Recovery or SLP...)]オプションをサポートしません。
NetBackup は、これらの機能を次のようにサポートします。
インスタントリカバリの場合、nbrestorevm コマンドを使います。
VMware のインスタントリカバリについてを参照してください。
スナップショットの SLP 管理の場合、Replication Director を使います。
詳しくは、『NetBackup Replication Director ソリューションガイド』を参照してください。
NetBackup では、仮想マシンあたり 31 のスナップショットを使うことができます。仮想マシンに 31 より多いスナップショットが存在する場合は、バックアップが状態 13 で失敗する場合があります。次のようなメッセージが NetBackup ジョブの詳細に表示されます。
10/18/2012 4:56:59 PM - Critical bpbrm(pid=4604)from client Umesh_w2k3_hypervm33: FTL - vSphere_freeze: Unable to remove existing snapshot, too many existing snapshots (91). 10/18/2012 4:56:59 PM - Critical bpbrm(pid=4604) from client Umesh_w2k3_hypervm33: FTL - VMware_freeze: VIXAPI freeze (VMware snapshot) failed with 26: SYM_VMC_REMOVE_SNAPSHOT_FAILED
NetBackup の詳細の状態では、スナップショット数が 15 を超えると、スナップショットの統合または削除の確認として次のメッセージが表示されます。
Umesh_w2k3_hypervm33: WRN - vSphere_freeze: VM has 16 existing snapshots. Snapshots may start failing if this number exceeds 32
31 よりも多くのスナップショットがある仮想マシンをバックアップするには、既存のスナップショットを統合するか、または削除してください。その後、バックアップを再実行します。
メモ:
Replication Director のバックアップでは、仮想マシンあたり 31 のスナップショットを使うことができます。
VM の vmdk のスナップショット差分ファイル数が 32 個を超えると、スナップショットの作成が失敗します。次のようなメッセージが NetBackup の詳細状態に表示されます。
Umesh_w2k3_hypervm33: FTL - vSphere_freeze: Unable to proceed with snapshot creation, too many existing delta files(50).
NetBackup の詳細の状態では、vmdk の差分ファイル数が 16 個を超えると、スナップショットの統合または削除の確認として次のメッセージが表示されます。
Umesh_23k3_hypervm33: WRN - vSphere_freeze: VM has 17 existing delta files for vmdk Umesh_23k3_hypervm33.vmdk. Snapshots may start failing if this number exceeds 31
VM のスナップショットを削除または統合しないと、差分ファイルは蓄積される場合があります。既存のスナップショットを統合または削除して、バックアップを再実行します。
独立したディスクはスナップショットでキャプチャできないので、NetBackup for VMware は、独立したディスク上のデータをバックアップできません。バックアップは成功しますが、バックアップイメージには独立したディスクのデータは含まれていません。
独立したディスクのデータをバックアップするには、仮想マシンに NetBackup クライアントをインストールします。クライアントが物理ホストにインストールされた場合と同様に、仮想マシンと独立したディスクをバックアップするように NetBackup を構成できます。仮想マシンをリストアした後、別のジョブとして独立したディスクをリストアできます。
NetBackup for VMware は、仮想マシンに接続されている標準 iSCSI LUN をバックアップしません。仮想マシンに iSCSI LUN が割り当てられている場合、バックアップは成功しますが、LUN を表すドライブはバックアップされません。
注意: NetBackup for VMware は iSCSI を介したデータストアをサポートします。
いくつかの注意事項と制限事項が Linux の仮想マシンに適用されます。
NetBackup for VMware: Linux 仮想マシンの注意事項を参照してください。
Windows 仮想マシンに Veritas Storage Foundation のボリュームが含まれている場合、[VM バックアップからのファイルリカバリを有効にする (Enable file recovery from VM backup)]オプションはサポートされません。
[VM バックアップからのファイルリカバリを有効にする (Enable file recovery from VM backup)]オプションを使用した増分バックアップでは、移動されたまたは名前が変更されたファイルはバックアップされません。これらのファイルは、増分バックアップから個々のファイルをリストアするために参照する際には利用できません。
メモ:
ブロックレベルの増分バックアップから VM 全体をリストアする場合は、ファイルのメタデータが更新され、移動されたまたは名前が変更されたファイルに更新後のメタデータが反映されます。
VMware 仮想マシンのテンプレートは仮想マシンのクローンを作成するためのものであり、オンにして VM として機能させることはできません。その結果、VMware は仮想マシンのテンプレートのバックアップと復元に次の制限事項を課しました。
仮想マシンのテンプレートはスナップショットでキャプチャできない。NetBackup は指定されたストレージユニットにテンプレートをバックアップする。
仮想マシンのテンプレートをバックアップするときに、ブロックレベルの増分バックアップ (BLIB) を使用できない。
メモ:
この制限のため、NetBackup アクセラレータは VMware 仮想マシンテンプレートのバックアップに使用できません。
仮想マシンのテンプレートは SAN 経由でバックアップできない。nbd などのローカルネットワークの転送形式を使うように NetBackup ポリシーを構成する必要があります。同様に、テンプレートのリストアはローカルネットワーク経由で行う必要がある。
メモ:
NetBackup ポリシーの問い合わせビルダーを使って、仮想マシンのテンプレートの自動選択規則を作成することができます。
NetBackup は、仮想マシンオブジェクトで次のように非 ASCII 文字をサポートしています。
NetBackup プライマリサーバー、バックアップホスト、リストアホストでは NetBackup 8.1 以降を実行する必要があります。バックアップホストとリストアホストは同じコンピュータにすることができます。
Windows ホストのシステムロケールが UTF-8 に設定されていない場合、NetBackup プライマリサーバー、バックアップホスト、リストアホストの Windows オペレーティングシステムは、VM 表示名に非 ASCII 文字を想定しません。システムロケールが UTF-8 に設定されていない場合でも、表示名に非 ASCII 文字が含まれている VMware 仮想マシンのバックアップが機能することがあります。ただし、表示名に非 ASCII 文字が含まれている VMware 仮想マシンのバックアップからのリストアには、UTF-8 文字エンコーディングを使用する Linux または UNIX のリストアホストが必要です。
NetBackup プライマリサーバー、バックアップホスト、リストアホストの UNIX および Linux オペレーティングシステムでは、UTF-8 文字エンコードを使用する必要があります。バックアップホストとリストアホストは同じコンピュータにすることができます。
バックアップのために VM を選択する際に NetBackup が使用する名前には、非 ASCII 文字を含めることはできません。バックアップポリシーの[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]フィールドは、VM の選択に NetBackup が使用する名前の形式を識別します。たとえば、[VM 表示名 (VM display name)]を[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]として指定する場合、バックアップする各 VM の表示名に非 ASCII 文字を含めることはできません。
[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]オプション (VMware)を参照してください。
[VM BIOS UUID]と[VM インスタンス UUID (VM instance UUID)]の名前に非 ASCII 文字が含まれることはありません。
セキュリティのため、VM 名にはいくつかの制限があります。
プライマリ VM 識別子に対する NetBackup の文字制限を参照してください。
オブジェクトの例は、ファイル名とフォルダ名、注釈、フロッピーイメージの名前、パラレルポートまたはシリアルポートのファイル名、CD-ROM ISO 名などです。
デュアルブートの仮想マシンの場合、NetBackup は以下のポリシーオプションをサポートしません。
VM バックアップからのファイルリカバリを有効にする (Enable file recovery from VM backup)
削除されたブロックのエクスクルード
スワップおよびページングファイルのエクスクルード (Exclude swap and paging files)
[ブートディスクを除外 (Exclude boot disk)]
[すべてのデータディスクを除外 (Exclude all data disks)]
次のディスク除外オプションをサポートするには、バックアップホストのリリースレベルが 8.1 以降である必要があります。
[カスタム属性ベースの除外を実行 (Perform custom attribute based exclusion)]
カスタム属性ベースのディスクの除外では、VM をホストする vCenter Server のクレデンシャルを NetBackup で入力する必要があります。ESXi Server のクレデンシャルでは不十分です。
VMware の NetBackup クレデンシャルの追加を参照してください。
[除外される特定のディスク (Specific disk(s) to be excluded)]
NetBackup は、Replication Director のバックアップでは次のディスク除外オプションをサポートしません。
[ブートディスクを除外 (Exclude boot disk)]
[すべてのデータディスクを除外 (Exclude all data disks)]
[カスタム属性ベースの除外を実行 (Perform custom attribute based exclusion)]
[除外される特定のディスク (Specific disk(s) to be excluded)]
除外からディスクを削除する場合、最新のバックアップの前に最後に変更された個々のファイルをリストアすることはできません。それらのファイルをリストアするには、仮想ディスクまたは仮想マシン全体をリストアします。次の完全バックアップの後は、それらのファイルを個別にリストアできます。
NetBackup では、空の仮想マシンのバックアップは失敗します。VM は、そのすべてのディスクが空であるか、ディスクの除外ですべてのディスクが除外されるために空になることがあります。
Storage vMotion がファイルを移行している間に仮想マシンをバックアップするには、NetBackup は vCenter Server を介してバックアップを行う必要があります。
NetBackup と VMware Storage vMotion with vSphere 5.0 以降の競合を参照してください。
いくつかの注意事項と制限事項が、バックアップする仮想マシンの自動選択 (仮想マシンインテリジェントポリシー) に適用されます。
仮想マシンの自動選択の NetBackup の要件を参照してください。
hotadd バックアップまたはリストアの場合: バックアップ (またはリストア) する仮想マシンと hotadd バックアップホストを含む仮想マシンは同じ VMware データセンターに存在する必要があります。
NetBackup for VMware の圧縮と暗号化に関する次の情報に注意してください。
NetBackup の圧縮または暗号化のオプション
NetBackup for VMware は NetBackup の圧縮または暗号化オプション (NetBackup ポリシー属性にある) をサポートしていません。
VM でのファイルの個別リカバリまたは SFR
NetBackup for VMware のファイルの個別リカバリまたは SFR は Windows NTFS ファイル圧縮をサポートしますが、リストアされたファイルまたはフォルダは圧縮解除されます。
NetBackup for VMware のファイルの個別リカバリまたは SFR はファイルレベルの圧縮 (zip や lzh など) をサポートし、ファイルまたはフォルダは元の圧縮ファイルとしてリストアされます。
NetBackup for VMware のファイルの個別リカバリまたは SFR は、Windows NTFS ファイル暗号化およびゲスト OS で設定されている任意の種類の暗号化 (BitLocker など) もサポートしていません。
VM ボリュームのリカバリ
NetBackup for VMware の VM ボリュームのリカバリは、ゲスト OS で設定されている任意の種類の圧縮または暗号化 (BitLocker など) をサポートします。
VMware の Changed Block Tracking がオンになっている場合、スナップショットが仮想マシン上にあるとストレージの最適化を使用できません。
VMware バックアップサイズの縮小についてを参照してください。
ポリシーの[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]オプションが[VM ホスト名 (VM hostname)]に設定されている場合、NetBackup は仮想マシンの IP アドレスを入手できなければバックアップのための VMware 仮想マシンを選択できません。
Exchange、SharePoint、SQL アプリケーションに関して、NetBackup for VMware は完全バックアップからのみ Granular Recovery Technology (GRT) を使用したリストアをサポートします。
リストアの注意事項および制限事項を参照してください。
ポリシーが手動選択からインテリジェントポリシーに変更された場合 (またはその逆の場合)、VM のバックアップがすでに存在する場合でも、その VM の次回のバックアップは通常の完全バックアップです。
次に例を示します。
新しい VMware ポリシーで、VM の選択に、[クライアント (Clients)]タブの[手動で選択 (Select manually)]オプションを使用します。ポリシーの最初のバックアップが実行されます。
ポリシーで、インテリジェントポリシーの問い合わせを使用して同じ VM を選択し、2 回目の VM のバックアップが実行されます。手動選択から問い合わせベースの選択に切り替えられたため、この 2 回目のバックアップは通常の完全バックアップです。[Block Level Incremental バックアップを有効にする (Enable block-level incremental backup)] (BLIB) または BLIB とアクセラレータを使用するポリシーでは、バックアップ処理は変更されたブロックだけに限られるものではないことに注意してください。
2 回目のバックアップの状態の詳細ログには、次のようなメッセージが含まれます。
There is no complete backup image match, a regular full backup will be performed.
ポリシーの VM 選択が問い合わせベースから手動選択に切り替えられた場合は、同じバックアップ動作が発生し、2 回目のバックアップは通常の完全バックアップになります。
vSphere 6.5 がホストする仮想マシンでは、NetBackup が VMware Change Block Tracking を有効にしようとするときにスナップショットが存在する場合、NetBackup はバックアップに失敗します。VMware Change Block Tracking API の動作が vSphere 6.5 から変更されたため、NetBackup はバックアップに失敗します。
バックアップポリシーで[Block Level Incremental (BLI) バックアップ (Block Level Incremental Backups)]が有効になっていて CBT がまだ VM で有効になっていない場合、NetBackup は VM で CBT を有効にします。
vSphere で、仮想環境に IPv6 アドレスがある場合は、DNS サーバーで IPv6 アドレスにマッピングされている完全修飾ドメイン名 (FQDN) のみを使用します。
次の条件では、VMware ポリシーの問い合わせのテスト操作は失敗します。
仮想マシンをバックアップする NetBackup プライマリサーバーと ESX Server (たとえば、NAT 環境の ESX Server) の間に直接接続が存在せず、[自動仮想マシン選択を実行する NetBackup ホスト (NetBackup host to perform automatic virtual machine selection)]オプションが、バックアップメディアサーバー (たとえば、NAT メディアサーバー) に設定されている。