NetBackup™ Web UI Oracle 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.0)
  1. Oracle の管理
    1.  
      Oracle の検出について
    2.  
      Oracle インスタンスの追加
    3.  
      Oracle インスタンスグループの追加
    4.  
      Oracle インスタンスとデータベースのクリーンアップ
  2.  
    NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
  3. Oracle RAC の管理
    1.  
      Oracle Real Application Clusters (RAC)
    2.  
      Oracle Real Application Clusters (RAC) の追加
    3.  
      Oracle RAC データベースの編集または削除
  4.  
    NetBackup の監視
  5. Oracle クレデンシャルの管理
    1.  
      インスタンスまたは Oracle RAC データベースのクレデンシャルの管理
  6. Oracle Copilot でのインスタントアクセスとユニバーサル共有
    1. インスタントアクセス Oracle データベースを構成する場合の前提条件
      1.  
        インスタントアクセスのハードウェア構成の必要条件
    2.  
      インスタントアクセスマウントポイントを設定する前の考慮事項
    3.  
      ユニバーサル共有を使用した Oracle Copilot ポリシーを使用した Oracle データベースのバックアップ
    4.  
      インスタントアクセスマウントの構成
    5.  
      インスタントアクセスマウントのライブマウントの詳細の表示
    6.  
      Oracle インスタントアクセスバックアップの自動イメージレプリケーションの構成
    7.  
      インスタントアクセスマウントの削除
    8.  
      NetBackup for Oracle の用語
    9.  
      よく寄せられる質問
  7. その他の Oracle の構成
    1.  
      Oracle RAC インスタンスの負荷分散
    2.  
      NetBackup 内での RAC を使用した Oracle ウォレットの構成

NetBackup 内での RAC を使用した Oracle ウォレットの構成

NetBackup での Oracle ウォレットの構成およびセットアップ処理は、2 つの手順からなります。先に記述子を追加してから、続いてウォレットを登録します。Oracle RAC の場合、記述子は、RAC クラスタを構成する RAC インスタンスのリストを列挙する必要があります。

NetBackup Oracle ウォレットの前提条件:

  • Oracle ウォレットの場所は、RAC クラスタのすべてのノードからアクセス可能である必要があります。

  • 保守性の観点から共有場所の使用が推奨されます。

    ストレージの場所の例として、各ノードにマウントされている Oracle ACFS ファイルシステムまたは各ノードにアクセスできる NFS 共有があります。共有場所のマウントポイントは、各ノードで同じである必要があります。

  • ウォレットが共有の場所にない場合は、RAC クラスタの各ノードで同じ複製の場所にある必要があります。ウォレットのすべての内容は、RAC クラスタの各ノードでも複製されている必要があります。

NetBackup で RAC を使用して Oracle ウォレットを構成するには:

  1. RAC データベース内のすべてのインスタンスの RAC 接続記述子を取得します。手順 2 で簡単に使用できるように、接続記述子のリストをテキストファイルに配置します。次のいずれかの方法を使用します。

    NetBackup Web UI から RAC 接続記述子を取得します。

    • 左側で、[作業負荷 (Workloads)]、[Oracle]、[RAC データベース (RAC databases)]の順にクリックします。

    • RAC データベース行の右側にある処理メニューで、[RAC 接続記述子 (RAC connect descriptors)]をクリックします。

    • 後で使用できるように、テキストを強調表示して各 RAC 接続記述子をコピーします。

    NetBackup CLI から RAC 接続記述子を取得します。

    • nboraadm コマンドを使用して、接続記述子を取得します。

      nboraadm -list_rac_instances 
      -rac_db_unique_name RAC_DB_NAME -show_connect_descriptor
    • 画面から接続記述子をコピーするか、'>' コマンドを使用して、接続記述子を使用したファイルを作成します。

    RAC 接続記述子を手動で作成します。

    • この情報がない場合は、Web UI Oracle RAC の機能または nboraadm を使用して必要な情報を取得します。指定した RAC データベースのスキャン名、サービス名、ポート番号を取得する必要があります。RAC データベースの RAC インスタンスが不明な場合は、いずれかのインターフェースを使用してインスタンス名のリストを収集します。

    • RAC の各インスタンスについて、この情報を挿入して接続記述子を作成する必要があります。次の例に示すように、スキャン名、サービス名、ポート番号 (RAC データベースから)、およびインスタンス名 (RAC インスタンスから) を挿入します。

      (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)
      (HOST=<INSERT SCAN NAME>)(PORT=<INSERT PORT NUMBER>))
      (CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=<INSERT SERVICE NAME>)
      (INSTANCE_NAME=<INSERT INSTANCE NAME>)))
      
  2. Oracle MKSTORE ユーティリティを使用して、接続記述子を追加します。記述子の大文字と小文字は区別され、NetBackup 内の状態と正確に一致する必要があります。
    mkstore -wrl /db/orac183/wallet/ -CreateCredential 
    '(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=exampleScanName.veritas.com)
    (PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)
    (SERVICE_NAME=orac183.veritas.com)(INSTANCE_NAME=orac1831)))' 
    testUser testPassword
    mkstore -wrl /db/orac183/wallet/ -CreateCredential 
    '(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=exampleScanName.veritas.com)
    (PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)
    (SERVICE_NAME=orac183.veritas.com)(INSTANCE_NAME=orac1832)))' 
    testUser testPassword
  3. Web UI を使用して、RAC をウォレットのパスに登録します。

    CLI からウォレットのパスに RAC を登録するには、nboraadm -register_rac_db を実行します。

    RAC が検出から初めて登録された場合は、dbid を含める必要があります。CLI から nboraadm -register_rac_db -rac_db_unique_name を実行します。

  4. (オプション) RAC を登録しようとしたときにエラーが表示された場合は、エラーメッセージを確認します。エラーメッセージの記述子と、手順 1 で生成したものと Oracle ウォレットに挿入したものを比較します。