NetBackup Web UI VMware 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (8.1.2)

VM の元の場所へのリカバリ

VM は、バックアップが実行されたときに存在していた場所にリカバリできます。

VM を元の場所にリカバリするには

  1. 左側の[VMware]をクリックします。
  2. VM を特定してクリックします。
  3. [リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします。左側の[カレンダー (Calendar)]ビューで、バックアップが発生した日付をクリックします。

    利用可能なイメージが、それぞれのバックアップタイムスタンプと一緒に一覧表示されます。

  4. リカバリするイメージで、[リカバリ (Recover)]、[元の場所に (To original location)]の順にクリックします。
  5. 次のオプションを確認または変更します。

    リカバリオプション:

    既存の仮想マシンの上書きを許可する (Allow overwrite of existing virtual machine)

    同じ表示名を持つ VM が宛先にある場合、リカバリが始まる前にその VM を削除する必要があります。そうしないと、リストアは失敗します。

    リカバリ後に電源をオンにする (Power on after recovery)

    リカバリが完了すると、VM の電源が自動的にオンになります。

    詳細設定:

    新しい BIOS UUID の作成 (Create a new BIOS UUID)

    元の BIOS UUID の代わりに、新しい BIOS UUID で VM をリストアします。

    新しいインスタンス UUID の作成 (Create a new instance UUID)

    元のインスタンス UUID の代わりに、新しいインスタンス UUID で VM をリストアします。

    デバイスの補助情報を削除 (Remove backing information for devices)

    たとえば、このオプションは、VM がバックアップされた時にマウントされた ISO ファイルをリストアせずに VM をリストアします。

    元のネットワーク構成を削除 (Remove original network configuration)

    NIC カードを VM から削除します。ネットワークアクセスでは、リストア済みの VM にはネットワーク構成が必要であることに注意してください。

    このオプションは、次の場合に有効にします。

    • バックアップの作成後に宛先の仮想マシンのネットワーク接続が変更されている場合。

    • 元の仮想マシンがまだ存在し、VM の重複によって競合が発生する場合。

    ハードウェアの元のバージョンを保持する (Retain original hardware version)

    元のハードウェアバージョン (4 など) で VM をリストアするには、このオプションを有効にします。ターゲット ESXi サーバーがデフォルトで異なるハードウェアバージョン (7、8 など) を使用している場合でも、元のバージョンが保持されます。ターゲット ESXi サーバーが仮想マシンのハードウェアバージョンをサポートしていない場合は、リストアに失敗する可能性があります。

    このオプションが無効の場合、リストアされた仮想マシンは ESXi サーバーによって使われるデフォルトのハードウェアバージョンに変換されます。

    リストアされる仮想ディスクのフォーマット:

    元のプロビジョニング (Original provisioning)

    元のプロビジョニングで VM の仮想ディスクをリストアします。

    Lazy Zero をシックプロビジョニング (Thick provisioning lazy zeroed)

    シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します。仮想ディスク容量はディスクが作成されるときに割り当て済みです。このオプションは入力されたブロックをリストアしますが、オンデマンドで空いているブロックをゼロで初期化します。

    メモ:

    vmdk が完全に書き込まれると、VMware は Lazy-Zeroed ディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します。

    Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning eager zeroed)

    シック形式でリストアされた仮想ディスクを構成します。データが入力されたブロックをリストアし、ただちに空のブロックをゼロで初期化します (Eager Zeroed)。このオプションを使用すると仮想ディスクの作成により時間がかかることがあります。ただし、リストアが SAN で起きた場合、Eager Zeroed 機能により vCenter サーバーとのネットワーク通信が減少することによってリストアが高速化されることがあります。

    シンプロビジョニング

    シン形式でリストアされた仮想ディスクを構成します。データが入力されたブロックはリストアしますが、空いているブロックを初期化したりコミットしたりはしません。シンプロビジョニングは vmdk ファイルの動的拡張を介してディスク領域を節約します。vmdk ファイルは仮想マシンのデータが必要とする領域より大きくなりません。仮想ディスクのサイズは必要に応じて自動的に増加します。

    メモ:

    vmdk が完全に書き込まれると、VMware はシンディスクを[Eager Zeroed をシックプロビジョニング (Thick provisioning Eager Zeroed)]に自動的に変換します。

  6. [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックします。

    表示を更新すると、[リストアアクティビティ (Restore activity)]タブにジョブの進捗が表示されます。

    リカバリの状態コードについて詳しくは、NetBackup 管理者に問い合わせるか、次の場所から入手できる『NetBackup 状態コードリファレンスガイド』を参照してください。

    http://www.veritas.com/docs/000003214