NetBackup™ Web UI バックアップ管理者ガイド

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (8.2)
Platform: Linux,UNIX,Windows

保護計画の作成

保護計画は、バックアップを実行するタイミング、バックアップの保持期間、使用するストレージ形式を定義します。保護計画を設定したら、その保護計画に資産をサブスクライブできます。

保護計画を作成する前に、すべてのストレージオプションを構成する必要があります。これらのストレージオプションは、NetBackup 管理コンソールで構成する必要があります。次の手順 (手順 5) で、設定可能なストレージオプションの種類を参照してください。

メモ:

アップグレード後に、Web UI に保護計画が表示されない場合があります。変換プロセスが実行されていない可能性がありますが、アップグレードの実行から 5 分以内に実行されるはずです。ただし、変換プロセスが最初に失敗した場合、最大で 4 時間ほどかかることがあります。

保護計画を作成するには

  1. 左側で[保護計画 (Protection plans)]、[追加 (Add)]の順にクリックします。
  2. [基本プロパティ (Basic properties)]で、[名前 (Name)]と[説明 (Description)]を入力し、ドロップダウンリストから[サポート対象の作業負荷 (Supported Workload)]を選択します。

    必要に応じて次のオプションを選択できます。

    • カスタム保護の許可 (Allow Custom Protection):

      この保護計画に基づいたカスタム保護計画の作成を作業負荷管理者に許可する場合、このオプションを選択します。[クラウド (Cloud)]作業負荷では、このオプションを設定できません。

    • ポリシー名接頭辞 (Policy name prefix):

      このオプションは、ポリシー名の指定に使用します。ユーザーがこの保護計画に資産をサブスクライブする際に、NetBackup はポリシーを自動的に作成します。このとき、ポリシー名に接頭辞が付加されます。

  3. [スケジュールおよび保持 (Schedules and retention)]で、[スケジュールの追加 (Add schedule)]をクリックします。スケジュール形式、スケジュールを実行する頻度、この保護計画のバックアップを保持する期間を選択できます。オプションは、選択した作業負荷によって異なります。

    頻度として[毎月 (Monthly)]を選択する場合、[曜日 (Days of the week)] (グリッドビュー) または[日付 (Days of the month)] (カレンダービュー) のいずれかを選択できます。

    メモ:

    スケジュール形式として[自動 (Automatic)]を選択すると、この保護計画のすべてのスケジュールが[自動 (Automatic)]になります。スケジュール形式として[完全 (Full)]、[差分増分 (Differential incremental)]、[累積増分 (Cumulative Incremental)]を選択する場合、この保護計画のすべてのスケジュールをそれらのいずれかのオプションにする必要があります。

    スケジュール形式として[自動 (Automatic)]を選択すると、スケジュール形式が NetBackup で自動的に設定されます。指定した頻度に基づいて、[完全 (Full)]または[差分増分 (Differential incremental)]をいつ実行するかが NetBackup で計算されます。

    • (オプション) バックアップをレプリケートするには、[このバックアップをレプリケートする (Replicate this backup)]をオンにします。

      • [このバックアップをレプリケートする (Replicate this backup)]オプションを使用するには、バックアップストレージが、対象の A.I.R. 環境でソースになっている必要があります。[レプリケーションターゲット (Replication target)]は、手順 5 で構成します。

      • レプリケーションについて詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』の、NetBackup 自動イメージレプリケーションについての説明を参照してください。

    • (オプション) 長期保持用ストレージにコピーを維持するには、[長期保持用にすぐにコピーを複製する (Duplicate a copy immediately to long-term retention)]をオンにします。

      • NetBackup は、バックアップの完了後すぐに、長期保持用ストレージにコピーを複製します。

      • 長期保持用ストレージに利用可能なスケジュールオプションは、作成した通常のバックアップスケジュールの頻度と保持レベルに基づいています。

  4. (オプション) 作業負荷として[クラウド (Cloud)]を選択した場合、スケジュールと保持の構成後にスナップショットレプリケーションを構成できます。クラウドスナップショットレプリケーションについて詳しくは、『NetBackup Web UI クラウド管理者ガイド』を参照してください。

    [追加コピー (Additional copies)]列で次の操作を行います。

    • [スナップショットレプリケーションの構成 (Configure Snapshot replication)]をクリックします。

    • [スナップショットレプリカの構成 (Configure snapshot replica)]ダイアログで、[追加 (Add)]をクリックします。

    • [保持 (Retention)]を構成し、レプリケートしたスナップショットの[宛先 (Destination)]を選択します。

    メモ:

    追加のクラウドレプリケーションコピーは、保護計画ごとに 1 つだけ作成できます。

    作業負荷として[クラウド (Cloud)]を選択した場合、手順 7 に進みます。

  5. [ストレージオプション (Storage options)]で、手順 3 で構成したスケジュールごとのストレージ形式を選択します。

    オプションは、NetBackup で使用するように現在設定されているストレージオプションによって異なります。

    保護計画を作成するときに、NetBackup 8.1.2 以降のメディアサーバーがアクセスできるストレージのみを選択します。

    ストレージオプション

    要件

    説明

    スナップショットストレージのみ (Snapshot storage only)

    このオプションには、CloudPoint が必要です。

    NetBackup 管理コンソールでスナップショット管理サーバー機能を使用して、CloudPoint を構成します。スナップショットのみのストレージオプションを使用する場合、他のストレージオプションは選択できません。手順 6に進みます。

    バックアップストレージ (Backup storage)

    このオプションには、OpenStorage が必要です。テープ、ストレージユニットグループ、および Replication Director はサポートされません。

    [編集 (Edit)]をクリックして、ストレージターゲットを選択します。ストレージターゲットを選択したら、[選択したストレージの使用 (Use selected storage)]をクリックします。

    NetBackup Accelerator 機能では、使用するネットワーク帯域幅が少ないコンパクトなデータストリームを作成することで、従来のバックアップよりも保護計画を迅速に実行できます。NetBackup マスターサーバー上のストレージサーバーで NetBackup Accelerator がサポートされる場合、この機能は保護計画に含まれます。NetBackup Accelerator について詳しくは、NetBackup 管理者に問い合わせるか、『NetBackup 管理者ガイド Vol.1』または『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください。

    インスタントアクセス機能を使用すると、計画の VM のリカバリポイントで、インスタントアクセス VM の作成をサポートできます。

    レプリケーションターゲット (Replication target)

    バックアップストレージは、対象の A.I.R. 環境でソースになっている必要があります。

    [編集 (Edit)]をクリックして、レプリケーションターゲットマスターサーバーを選択します。マスターサーバーを選択し、次にストレージライフサイクルポリシーを選択します。[選択したレプリケーションターゲットを使用 (Use selected replication target)]をクリックして、ストレージオプション画面に戻ります。

    レプリケーションターゲットマスターサーバーがリストに表示されない場合、NetBackup で追加する必要があります。レプリケーションターゲットマスターサーバーを追加する方法について詳しくは、『NetBackup Deduplication ガイド』の「信頼できるマスターサーバーの追加」を確認してください。

    長期保持ストレージ (Long-term retention storage)

    このオプションには、OpenStorage が必要です。テープ、ストレージユニットグループ、および Replication Director はサポートされません。

    [編集 (Edit)]をクリックして、クラウドストレージプロバイダを選択します。クラウドプロバイダターゲットを選択したら、[選択したストレージの使用 (Use selected storage)]をクリックします。

  6. [バックアップオプション (Backup options)]で、作業負荷の種類に基づいてすべてのオプションを構成します。この領域のオプションは、選択した作業負荷オプションによって異なります。
  7. 計画の詳細を確認し、[保存 (Save)]をクリックします。