Veritas InfoScale™ 7.4 ディザスタリカバリ実装ガイド - Linux
- 第 I 部 ディザスタリカバリのための Storage Foundation and High Availability Solutions の概要
- 第 II 部 キャンパスクラスタの実装
- 第 III 部 RDC(Replicated Data Cluster)の実装
- 第 IV 部 グローバルクラスタの実装
- VCS と SFHA 用のグローバルクラスタの設定
- グローバルクラスタの Storage Foundation Cluster File System High Availability、Storage Foundation for Oracle RAC、または Storage Foundation for Sybase CE での設定
- グローバルクラスタの VVR と Storage Foundation Cluster File System High Availability、Storage Foundation for Oracle RAC、または Storage Foundation for Sybase CE での設定
- 第 V 部 クラウド環境でのディザスタリカバリの設定
- 第 VI 部 参照
複数のサイトと複数の領域間でのレプリケーション (キャンパスクラスタ)
キャンパスクラスタ内の領域間でレプリケーションを設定するには、両方の領域で次の手順を実行します。
- インバウンドおよびアウトバウンドの通信に使用するポートを有効にします。
必要なポートおよびサービスのリストは、『Veritas InfoScale™ レプリケーション管理者ガイド - Linux』で確認してください。
- Azure ポータルを使用して、両方の領域内にリソースグループ (RG) を作成します。
- 各領域内で VNet を作成し、それぞれの VNet 用に IP アドレス空間を重複しないように指定します。
- 両方の領域で作成した VNet に、サブネットとゲートウェイサブネットを作成します。
- 両方の領域内に仮想ネットワークゲートウェイを作成します。
- 2 つの仮想ネットワークゲートウェイ間に接続を確立します。
- サブネット内に仮想マシンを作成し、ストレージをプロビジョニングします。
- InfoScale Storage/InfoScale Enterprise をインストールします。
- FSS ディスクグループ、VxVM ボリューム、ストレージレプリケータログ (SRL)、レプリケーションボリュームグループ (RVG)、および RLink を作成します。
詳しくは、『Storage Foundation Cluster File System High Availability 管理者ガイド』を参照してください。
メモ:
Azure 環境では、プロビジョニング対象の各仮想マシンに、関連付けたストレージディスクのほかに、デフォルトで一時リソースディスクが含まれます。この一時リソースディスクは、揮発性ストレージとして機能します。一時リソースを、永続データを格納するためのデータディスク (VxVM ディスク) として使用しないでください。ディスクは、マシンの再配備後または再起動後に変わることがあり、その場合データは失われます。Azure での一時ディスクの使用方法について詳しくは、Microsoft 社のマニュアルを参照してください。
一時リソースディスクの識別方法の詳細:
一時リソースディスクの特定についてを参照してください。
- 両方の領域にクラスタを作成します。
- すべてのクラスタノードの iptable をフラッシュします。
# iptable -F
- プライベート IP アドレスまたは仮想 IP アドレスを使用して、レプリケーションを設定します。
レプリケーションの設定について詳しくは、『Veritas InfoScale レプリケーション管理者ガイド』のレプリケーションの設定の章を参照してください。
- レプリケーションの状態を確認します。
# vradmin -g dg_name repstatus rvg_name
レプリケーション状態に次が示されることを確認します。
Replication status: replicating (connected)