Backup Exec で VMware のバックアップリストアのパフォーマンスを向上させる方法

記事: 100036773
最終公開日: 2021-03-25
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製品: Backup Exec

問題

Backup Exec 21.4 以降で、NBD/NBDSSL 転送モードを使用する場合のバックアップパフォーマンスの調整については、次の記事を参照してください。

バックアップ中のVMware非同期読み取り操作について

 

Backup Exec 2010 R3 の Hotfix 176937 により、VMware に関連するバックアップリストアジョブのパフォーマンスが改善されました。この改善は以降のバージョンにも同様に含まれています。

この改善は SAN 転送モードで確認されており、また、NBD でも改善が見られる変更になります。ネットワークが 10GB のエンドツーエンドである場合は、 NBD バックアップに対してもより大きな効果が期待できます。今回の改善では 8 個のレジストリキーが追加されており、これらを調整することで最適なパフォーマンスを得ることができます。


レジストリキーと場所

Backup Exec 20 以前:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Symantec\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\VMware Agent

Backup Exec 21 以降:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\VMware Agent

警告 : Windows のレジストリエディタを不適切に使用すると、オペレーティングシステムが正常に機能しなくなる可能性があります。 Windows レジストリを変更する際は十分に注意してください。レジストリエディタのアプリケーションを使用した経験がある場合にのみ、レジストリの修正を行ってください。また、レジストリに変更を加える前にレジストリとコンピュータのすべてのデータをバックアップすることをお勧めします。

 

デフォルト
  Hex         (dec)
"Enable Buffered Reads" =dword:00000001 (1)
"Number of Read Buffers" =dword:00000004 (4)
"Size of Read Buffers" =dword:00000400 (1024)
"Enable Buffered Writes" =dword:00000001 (1)
"Number of Write Buffers" =dword:00000004 (4)
"Size of Write Buffers" =dword:00000400 (1024)
"Write Thread Priority" =dword:00000000 (0)
"Read Thread Priority" =dword:00000000 (0)

 

推奨 - 1GB NBD
  Hex         (dec)
"Enable Buffered Reads" =dword:00000001 (1)
"Number of Read Buffers" =dword:0000000a (10)
"Size of Read Buffers" =dword:00001000 (4096)
"Enable Buffered Writes" =dword:00000001 (1)
"Number of Write Buffers" =dword:0000000a (10)
"Size of Write Buffers" =dword:00001000 (4096)
"Write Thread Priority" =dword:00000001 (1)
"Read Thread Priority" =dword:00000001 (1)

 

推奨 - SAN/10GB NBD
  Hex         (dec)
"Enable Buffered Reads" =dword:00000001 (1)
"Number of Read Buffers" =dword:00000010 (16)
"Size of Read Buffers" =dword:00002000 (8192)
"Enable Buffered Writes" =dword:00000001 (1)
"Number of Write Buffers" =dword:00000010 (16)
"Size of Write Buffers" =dword:00002000 (8192)
"Write Thread Priority" =dword:00000001 (1)
"Read Thread Priority" =dword:00000001 (1)


注意: パフォーマンスの改善は、お使いのハードウェアの性能や、バックアップ実行時のネットワークのトラフィックや混雑度による制限を依然として受けます。

 

解決方法

次のレジストリキーを調整することにより、メディアサーバーの構成や設定に応じてパフォーマンスを改善することができます。メディアサーバーが 8 CPU で 12 GB メモリの場合には、これらのレジストリの値を増加させると最適なパフォーマンスを得られる可能性があります。メディアサーバーが 2 CPU で 4 GB メモリの場合には、最適なパフォーマンスを得るためにはこれらのレジストリの値を減少させる必要がある可能性があります。

[Number of Read Buffers][Number of Write Buffers]を増加させると、バックアップ実行中に追加のバッファが使用可能となります。デフォルト値は 4 で、2 ずつの増減が可能です。

[Size of Read Buffers][Size of Write Buffers]を増加させると、バックアップ実行中に、サイズがより大きいバッファが使用可能となります。デフォルト値は 16 進数の 400 で、200 ずつの増減が可能です。

[Write Thread Priority][Read Thread Priority]は "0" で通常、"1" で通常以上、"2" で高となります。"1" より大きい値を使用することは推奨されません。

 

参照

Etrack : 2631506

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