SCSI パススルーを介してホストサーバーに接続されたテープデバイスを使用するよう、VMWare ESX 仮想マシンを正しく構成する方法

記事: 100036571
最終公開日: 2017-07-13
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製品: Backup Exec

問題

SCSI パススルーを介してホストサーバーに接続されたテープデバイスを使用するよう、VMWare ESX 仮想マシンを正しく構成する方法

解決方法

注意: これは代替構成とみなされます。当社のライセンスソフトウェアは、幅広い種類のシステム、アプリケーション、ハードウェアと相互運用できるよう設計しています。一方でユーザーが、当社のライセンスソフトウェアを代替構成で、すなわち、当社のライセンスソフトウェアでの動作が検証、承認、または確認されていない環境、あるいはライセンスソフトウェアをサポートしていない、または一部の機能しかサポートしていない環境の中で使用することを選択する場合もあります。ほとんどの場合、当社は代替構成をサポートしておらず、代替構成のライセンスソフトウェアに対してサービスを提供する義務はありません。シマンテックは、代替構成のライセンスソフトウェアの使用に関しては一切保証せず、ご使用に当たっては自己責任となります。「サポート対象構成」が「代替構成」となるのは、ベンダーが元の「サポート対象構成」の一部であるコンポーネントを変更した場合です。その結果、お客様のライセンスソフトウェアは代替構成で動作するようになります。代替構成のライセンスソフトウェアで問題が発生した場合、またはシマンテックや承認されたコンサルティングパートナーによって開発されていないスクリプトで問題が発生した場合、当社はお客様に、その問題をサポートされている構成環境で再現するよう求めることがあります。当社は、サポート対象構成で再現できない問題を解決する義務はないことに注意してください。しかしながら、問題が「サポート対象構成」内で再現できる場合、当社はそのサポート対象構成内で問題を調査し、解決を試みます。その問題をサポート対象構成で再現できない場合、当社はその問題について対応できないことがあります。

ホストに接続されているバックアップデバイスは、SCSI パススルーを使用して仮想マシンに接続することができますが、そこには考慮すべき一定の制限があります。
 

·                テープハードウェアは、VMware がサポートしている Adaptec SCSI コントローラに接続される必要があります。
·                テープハードウェアには、LUN アドレスではなく、SCSI ID が設定されている必要があります。
·                仮想 SCSI ID と物理 SCSI ID は互いに一致する必要があります。
·                ファイバ接続のテープデバイスはサポートされません。
·                テープデバイスを RAID コントローラに接続することはできません。
·                テープデバイスは他のテープデバイスではないデバイスとバスを共有すべきではなく、専用の SCSI コントローラを使用する必要があります。
·                ゲスト VM のSCSI コントローラは、バス論理カードではなく、LSI 論理 SCSI カードとして設定される必要があります。
·                バス共有を無効化する必要があります。

上記の制限について詳しくは、下記の VMWare ナレッジベース記事を参照してください。
 
『Backup Software Compatibility For ESX Server 3.5 and ESX Server 3i(ESX Server 3.5 および ESX Server 3i バックアップソフトウェアの互換性)』
  https://www.vmware.com/pdf/vi35_backup_guide.pdf
 
『Configuring tape drives and media changers on ESX 3.0.x hosts(ESX 3.0.x ホストにおけるテープドライブとメディアチェンジャーの構成)』
  https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1000024
 
 
『Configuring  tape drives and media changers on ESX 4.x(ESX 4.x におけるテープドライブとメディアチェンジャーの構成)』
https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1016407
 
注意: VMware は vSphere 5.0 でこのプロセスをサポートしません。
手順 1.テープデバイスの SCSI ID を決定します。

ESX ホストのシェルプロンプトにログオンし、次のコマンドを実行します。

cat /proc/scsi/scsi

共有するテープデバイスからのホスト出力を見つけ、SCSI ID をメモします。図 1 は、SCSI ID が 5 に設定された Quantum SDLT 320 テープドライブを持つ ESX ホストからの出力の例です。

 
 
図 1:
 

  


手順 2.仮想マシンにデバイスを追加します。

[新規仮想マシン作成ウィザード]を使用して仮想マシンを作成するときは、[作成タスクを送信する前に仮想マシンの設定を編集]オプションを選択します(図 2)。また、既存の仮想マシンの場合、仮想マシン設定を編集して新しいハードウェアを追加を選択します(図 3)。

 

図 2:

 

 

図 3:

 

新しい SCSI デバイスを追加を選択します(図 4)。

 

図 4:

 

[接続]ドロップダウンリストから、追加するテープデバイスまたはメディアチェンジャーを選択します。仮想デバイスノードに対して、使用されていない SCSI ポートと、手順 1 の SCSI ID に一致する SCSI ID を選択します(図 5)。

 

図 5:

 

注意: SCSI ID は、ホストからの物理 SCSI ID と一致する必要があります。また、同じ仮想 SCSI コントローラに他の仮想ハードウェアを接続しないことが重要です。図 4 の例では、OS ボリュームはポート 0 にあったため、ポート 1:SCSI ID 5 を使用するようテープドライブを設定したとき、ESX は自動的にポート 1 に対して新しい仮想 SCSI コントローラを作成しました(図 6)。

 

図 6:

 


テープドライブの SCSI ポートは LSI 論理ポートである必要があり、SCSI バスの共有の設定を[なし]に設定する必要があります(図 7)。

 


ウィザードを終了すると、テープデバイスは仮想サーバーで利用可能となります。 


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