NetBackup 6.5 のディスクステージングストレージユニット (DSSU) のクリーンアップ動作が以前のバージョンと異なる。

Article: 100036504
Last Published: 2017-07-13
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Product(s): NetBackup

問題

NetBackup 6.5 のディスクステージングストレージユニット (DSSU) のクリーンアップ動作が以前のバージョンと異なる。

解決方法

NetBackup 6.5 のステージングと高水準点の処理方法は、5.x および 6.0 と比べて大幅に異なる点について理解しておくことは重要です。

NetBackup 5.x と 6.0 では、高水準点の値がディスクステージングストレージユニットに適用されません。ステージングされた (有効期限が切れていない) イメージがクリーンアップされるのは、バックアップ中にディスクがいっぱいになった場合のみです。このような状況が発生した場合、(ストレージユニット上だけでなく) メディアサーバー上で行われているすべてのディスクバックアップが一時的に停止され、クリーンアッププロセスが起動し、ステージングされていた最も古い 10 個のイメージがクリーンアップされます。このプロセスによって必ずしも低水準点に達するわけではありません。この後、バックアップが再開され、ディスクが再びいっぱいになるとプロセスが繰り返されます。

つまり、6.5 より前の NetBackup では、ステージングされたイメージは事後的にクリーンアップされていました。

NetBackup 6.5 以降からは、イメージが事前的にクリーンアップされるようになり、プロセスが大幅に変わっています。NetBackup は DSSU が高水準点を超えると必ずクリーンアップを繰り返し実行します。ステージングされたイメージを、低水準点に達するまですべてクリーンアップします。

したがって、DSSU が高水準点に達していないとき、ステージングされたイメージがクリーンアップされないこと自体に問題はありません。高水準点を超えた時点で、ステージングされたイメージのクリーンアップが開始されます。  

高水準点の設定は、ステージングされたイメージのクリーンアップを開始するフラグの役割を持ち、ディスクがいっぱいになる状況を防ぎます。高水準点を低く設定するほど、NetBackup はステージングされたイメージを頻繁にクリーンアップします。高水準点と低水準点の差によって、ステージングされたイメージがクリーンアップされる数が決まります。

注意: NetBackup 6.5 管理者ガイドには、ベーシックディスクストレージユニットに高水準点が適用されないと記載されていますが、これは誤りです。高水準点は、拡張ディスクストレージユニットと同様、ベーシックディスクストレージユニットにも適用されます


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